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【学校に行かなくても友達はできる】

学校に行かないと友達ができないでしょ?という前提で声をかけられます。この質問は、アンスクーリングによくある質問TOP5に入るかもしれません。

なぜ学校に行かないと友達ができないと思うのでしょう?

実は、我が家の状況は真逆です。こどもの友達から「遊ぼう」とか、「話したい」という連絡が私にバンバンきて、私はタレントのマネージャーのようにスケジュールを返信します(笑) その友達は、同世代と異世代、性別も様々な子達です。

世間の予想に反して、なぜこのようになるのかと自分なりに考えてみました。

自己開示から対話へ

まず私は自分の教育の考え方をオープンにしているので、親たちが知りたくて聞きに来ます。時には学校教育の相談もされます。

初めは「なぜ学校に行かないの?」という本当に素朴な疑問から始まり、そこで教育に関する対話が始まるのです。その対話を通して、親たちは「自分は考えているつもりで考えていなかった」という気づきを得ます。

私は学校に通うことを全く否定していません。学校がベストと考える人や置かれている状況を鑑みて、消極的な選択だけど学校が今はベストだと考えるという人もいます。私は学校は選択肢の一つであると考えていて、学校を選択する人もいるのは当然だと思っています。

ユニークだからこそ受けられるお悩みがある

どの選択をしたとしても、どこかこうしたいという思いがぼんやりとあるかもしれません。それは何だろう?と対話を通して気づいていければ、行動にもうつせると思います。そうすると、親たちも何だか晴れ晴れして前向きになります。

「こどもが学校には行くけど、授業がつまらないという」というお悩みもありますし、「先生と反りが合わない」というお悩みもあります。私自身が大学で教鞭をとる立場でありますから、この辺りの話はドンピシャで日々起こっていることですから、いくらでも対話できます。

アンスクーリングは学校に行かないことを積極的に選択した方ですが、消極的に学校に行かないという人もいます。その消極的な理由の方からもご相談を受けるようになりました。これは意外でありました。なぜならアンスクーリングは別物として扱われて、自分とは違うからと思われるのではないかと思っていたからです。これは嬉しい誤算です。ご紹介された方には、私の話をどこかで聞いて、巡り巡ってつながったという方もいます。

そうして、相談を受けていると、人が集まってきて、結果的に「普通の人」以上に様々な社会と接するようになり、露出も多く、友達も増えます。

と言いつつも、それは私が特別にラッキーだったと思われるかもしれません。人に恵まれたという点ではラッキーですが、「特別」ではないと思っています。ただ、ユニークではあります。

子どもとホームステイ旅をした

こどもがどうやって人とのコミュニケーションを学んでいるかというと、ホームステイ旅の経験は大きかったのではないかと思っています。旅の途中にホームステイを選んで、いろんな人のご自宅に泊まりました。ホテルではないので、初めましての家主とすぐに人間関係を作る必要があります。学校では毎日同じ人と会うので、同じ学校以外の人は友達となりにくかったりしますが、学校がなければ友達の区切りがありません。そこでの学びはこちら。


地球は大きな社会

世界規模で見れば、そもそもホームスクーリング制度を取り入れているところもあります。そこに社会不適合者というレッテルはありません。地球には多様な人々を受け入れる器量があると私は思います。

お悩み相談を受けた人たちは、素晴らしい人たちで、世の中のために貢献している人たち。そして、子供の意思を尊重して、学校以外の場所でいろいろな学びを工夫し、とても積極的に教育に携わっています。

最初はみなさん学校に行かないことに戸惑いがあったのは共通しています。それはそうです。親は学校に行っていたんですから。ですけども、個々の学び方の違いを考えれば、集団で学ぶことによる限界もあります。そういったことが、多様性という時代の流れとともに、研究としても世に出るようになってきました。

いつか不登校という言い方がなくなって、いろんな学び方があることが広まるといいと思って、これからもたくさんの人と対話していきたいです!

今回も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また対話しましょう。


「誰もが自分の経験、知恵、学びをシェアできる世の中に。」というビジョンを持って、学びの場を作りをする資金に使わせていただきます!