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【生きたGoogle: Tさんの学び方】

人の学びは千差万別といいますが、実際はどんなふうに違うのでしょうか?「他人の学び」では、他の人の学び方についてご紹介します。

今回は、別名生きたGoogleという名を持つTさんの学びをご紹介します。Tさんは興味範囲が多岐にわたり、興味を持ったらすぐに調べていきます。調べる方法も様々です



Tさんの学びのリンク

・星座→宇宙→マリアナ海溝
・水木しげる→南方熊楠
・自律神経→杉田玄白→解体新書
・記憶喪失
・必要悪→ヤクザ
・三国志→漢文の歴史書→翻訳書
・マリーアントワネット→血まみれメアリー→カクテルのブラッディ・メアリー


Tさんの学ぶリソース

・本(伝記、百科事典を含む)
・漫画
・アプリ
・YouTube
・ネット

インタビュー

Poko
 Tさんよろしくお願いします。本日はTさんの学び方についてお伺いします。早速ですが、Tさん、最近興味あることありますか?

Tさん
 はい、たまたま星座のアプリが面白くて。夜空にかざすとなんの星か分かるんです。

Poko
 それは便利ですね。どんな星が見えるんでしょうか。

Tさん
 木星と土星が見えるんです!

Poko
 木星と土星ですか!?

Tさん
 はい、そうなんです。それをきっかけに宇宙に興味持ちました。こんなビデオがあったんです。

Poko
 星から宇宙へと学びが繋がってるんですね


Tさん
 ですが、学びが飛ぶこともあるんです。こんなのも観たり(笑)

Poko
 いろいろ調べてるんですね。

Tさん
 調べるのが好きなんです。それで、実は調べるスペシャリストを見つけたんです。

Poko
 調べるのにもスペシャリストっているんですね。

Tさん
 はい、南方熊楠さんです。その方を知ったのは、水木しげるさんが描いたこの方の伝記を読んだんです。

Poko
 漫画からですか。

Tさん
 はい、漫画好きで(笑)

Poko
 確かに、漫画で学んでいる方は少なくありませんね。外国の方からも、日本の漫画は教育にいいと言われました。

Tさん
 そうだと思います。今、私はオトナの自由研究というものを自分でしているんです。そこで「自律神経」で調べていたら、杉田玄白がすごいことがわかって。

Poko
 「解体新書」の著者ですね。

Tさん
 そうです。原書はターヘルアナトミアというタイトル。それで、何がすごいかというと、杉田玄白は、オランダ語が出来ないのに訳したんですって。

Poko
 その事実、おそらく教科書では習いませんね。

Tさん
 そうですね(笑)

Poko
 Tさんは、確か語学専門学校をご卒業ですよね。それで自律神経を調べているというのはまた面白い学び方ですね。

Tさん
 学校の勉強はあんまり好きではなくて(笑) というのも、私は自分が好きなことをとことん調べたいタイプなんです。今、自律神経について興味があります。それで、自律神経調べるために本屋に行って、子供の図鑑、医学書コーナーに行って自分が理解しやすい本をセレクトして調べて勉強してるんです。

Poko
 なるほど。学校で勉強すると教科書や資料が決まっていることが多いですね。おっしゃる通り、「自分が理解しやすい本」を選べるといいですね。

Tさん
 私はそれで解剖学までアプリに入れました。

Poko
 アプリまで。確かに、本だけではないですよね。

Tさん
 写真や映像があってとても見やすいんです。動いているのを見ながら、今は骨がどうリンクして動いているのかが知りたいんです。

Poko
 骨の動きは楽しそうですね。

Tさん
 学ぶは楽しいですね。学んでるなんて感覚はないんですが(笑)
ちなみに、今これ読んでるんです。交通事故で全ての記憶を忘れた人の話。

Poko
 それまたなぜですか?

Tさん
 「記憶がなくなるとどうなるのか」っていうことに興味があったんです。テレビの情報番組の本の紹介コーナーで知って購入しました。これも最近読んでおもしろかった本です。

Poko
 教養としてのヤクザ!?ですか。ヤクザは反社会と言われながら、ヤクザ映画がなぜ人気があるのか気になってました。

Tさん
 必要悪って何かに興味があるんです。正義が必ずいいとも限らないっていうじゃないですか。

Poko
 戦争はその典型ですね。

Tさん
 そう、戦争は強い方が正義になりますよね。戦争は何をしたって勝った方が正義って何でしょうね。

Poko
 そうですね。それにしても、Tさんの興味は幅広いですね。

Tさん
 三国志にも夢中になったことがあって、漢文の歴史書と、翻訳された日本語版を見比べてたんです。

Poko
 そういう漢文の学び方がありましたか!

Tさん
 まだまだ学び方ありますよ(笑) 中学の時、マンガはじめて物語に「マリーアントワネット」が出てて、「血まみれメアリー」のフレーズに興味が出て、百科事典で調べて、歴史の発表会で褒められたとか(笑)カクテルのブラッディ・メアリーはそこからきているそうです。

Poko
 学びは尽きないですね。さすが、別名生きたGoogleという名を持つTさんの学びは、無限ですね。

Tさん
 興味あることを学ばせるシステムがあってもいいなあと思いました。何に興味があるかなんて、子供の頃はよくわからないですし。分かりやすく勉強するバックボーンも教えてもらえると興味がわきやすいと思いました。

Poko
 「学び方を学ぶ」ですね。それは、欧米型とも言えます。

Tさん
 欧米か!

Poko
 おあとがよろしいようで(笑) Tさんの学びと学びがリンクするところが面白かったです!

Tさん
 私は、なんでもやってみたい、知りたがりなんです。

Poko
 やってみたい!知りたいをまさに実現している今ですね。お話ありがとうございました!

Tさん
 こちらこそ!ありがとうございました!

解説

Tさんは好奇心旺盛で、楽しくていろんなことを学び、しかも、そのリンクがどんどんと広がっていき、他のこともついでに紐づいて学んでいるようでした。

あまり学校の勉強は楽しいと思わなかったようですが、学ぶことは大好き。特に調べることが好きで、その様子はすでに中学から見られていたようです。Tさんに何か質問すると、ぽんと調べて返してくれます。生きたGoogleのようになったのも、調べていくうちに知識が広がった様子です。

印象的だったのは、Tさんが学ぶリソースも多岐に渡っていることです。本だけが学びのソースではなく、YouTube、ネット、アプリといったものも積極的に活用しています。



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