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5月から鳥取県男女共同参画審議会委員になっています

※ちょっと早とちりして記事を公開してしまっていたので、一旦公開停止したのちに再公開しました。お騒がせしてすみません。

2024年5月より、県の男女共同参画審議会委員になりました。また新しいこと始めちゃうね。
来る依頼来る依頼引き受けちゃって大丈夫なのだろうかとは思いつつ、でもやれることはやりたいので、また5月から頑張ります。任期2年、最長6年。


具体的なお話が出来るように頑張ります

私がこういうお仕事(行政や大人たちと話し合いをするようなお仕事や職員会議など)をするときには、意見のみ言いっぱなしや、実現可能性が乏しいもの(願望)の言いっぱなしをしないように気をつけています。

どんなに熱が入ってしまうような内容でも、腹が立つことでも、「じゃあ具体的にどうする?」を示さないのなら、多分周りが動いてくれることはほとんど無いだろう。…というのが、私の暫定的な考えです。

行政なんかは特にそうで、良くも悪くも熱意のある人とそうでない人が入り混じっているので、熱で語りかけたって意味がないと経験したこともあります。だから、言いたいことはしっかり言うとしても、「これはまだ具体的な案が浮かんでいないので、議事録に書き留めておいてもらうだけで大丈夫です。何か思いついたら改めてお知らせします」とか前置きしたうえで言いっぱなしにする…のが、私なりの誠実なやり方だったりします。(言われた方はめんどくさかったりするんやろうか…きっとめんどくさいだろうな…)


言ったら考えて動いてくれるほど暇じゃないと思うし

例えばね、「LGBTへの差別や偏見をなくして欲しい」というのは、至極ごもっともな意見・要望ではあるけれど、それってそれだけを行政職員に言ってどうなるの?という話にもなります。そのご意見をうけて、行政職員が会議を開き、ウーンウーンと悩み、何か施策を打ってくれて……というのは、正直現実的ではない、と私は思っています。きっとそんなに暇じゃない。

LGBTへの差別や偏見を無くす施策を考えるには、その前にLGBTの基礎知識を学ばなければいけないし、今ある施策のどこが不十分かを見直し、どうやったらLGBTへの差別や偏見が無くなるかを考える必要もあるし、時には当事者や専門家へのヒアリングも必要だろうし、そうなるとまずは当事者や専門家を探すところから…税金で出来ること出来ないこともあるだろうし…それをひとつひとつ課内共有しながら…他部署と協力しながら…を、普段の業務もこなしながら、やる?できる??

「いや、やれよ」「それがお役所仕事でしょ?」って、私は言えない。というのは、たった2年弱だけど、お役所に勤めてしっかり見てきたからです。なんかね、色々あるよ。
ヘラヘラしたり、のらりくらりしなきゃいけないこと、認めるべきでも認められないこと、正直色々ある。これは一般企業に居ても同じようなもんだと私は感じました。(そういうの見てきたから、私は役職がつくのは本当に嫌だと思うし無理だろうし、一生ヒラでいいと思っています。ほんまに。)

閑話休題。今回は男女共同参画審議会の話でした。

規約とか過去の議事録の読み込みも足りていないし、まずは勉強なのですが、その前段で思うことを書き置いておきます。

「そもそも“男女”共同参画て…」とか、思わんことはない。でも、別にそういう、第一印象での意見はあんまり言わないつもりです。

「男女共同参画審議会じゃなくジェンダー平等審議会にしようよ」とか、その手のご意見はきっと既に出ているはずだし、私は名称よりも中身が大事だと思うし、みんなが納得する名前にしようとすると、めちゃくちゃ長ったらしくなるであろうと予想しているので、名称に関しては何も言わないでおこうと思っています。

ただ、「鳥取県男女共同参画推進条例」中の「第33条 審議会は、委員20人以内で組織する。 2 男女いずれか一方の委員の数は、委員の総数の10分の4未満であってはならない。(委員)」 の部分とかに、私は男女どっちに入ればいいですか!とか、意地悪な質問はしてみたいところ(やめな。戸籍・社会的性が女性であることに抵抗は無いので女性でカウントされてOKです)。

「鳥取県性にかかわりなく誰もが共同参画できる社会づくり計画」とか(これね!このタイトルの長さ!)を見ると、「性にかかわりなく」とか「誰もが」とか言っているし、男女共同参画のことも書いてあるし、性の多様性のことも書いてある。いいじゃん(何様)。

「名は体を表す」とは言うけれど、「見かけによらない」とも言うじゃない。名前がすべてじゃないさ。あと、名前1つ変わっただけでも、その事務手続きはめちゃくちゃに膨大になったりもする(たとえば各課HPのリンクは無効になるだろうし、他の施策の中に書かれている名称も訂正しないといけないし、名称変更のことを県広報に掲載したり…諸々…)。大人の事情というやつです。そんなことを考えると、「名前にこだわる必要ないじゃないですか。名前変えるのも税金ですよ。」とか思っている、フラフラ風来坊な私(?)です。

ちなみに、私は性の多様性への対応よりも男女共同参画(あるいはジェンダー平等)の実現の方を優先してもよいのじゃないかと思っています。だってね、男女がフラットになってくれないと、男・女の垣根を超えようとするLGBTは、既存のジェンダー観にも囚われた上にLGBTとしてのいろんな障壁とも向き合わなければいけなくなる。ジェンダー平等が先に実現していれば、あとは自分のマイノリティ性だけと向き合うことができる。そっちの方がはるかにラクなはずだから。

それが難しいうちは、「男女共同参画」の項目の1つとして、ひっそり入れていただけているだけでも十分幸せに感じます。私はね。

私が難しいと感じているのは、ワークライフバランスのところとか、子育て支援とかのところ。こういう、当時者じゃない・しかし男女共同参画を語る上で重要な分野…について、何か大きな提案ができるかどうか。私は契約社員なのでどんな休暇も取れるし定時に上がれるし、家族で家事分担(まじで半分ずつ!)できているし、子どもはいないし予定もない。

言ってしまえば他人事の問題を、いかに自分事にできるか。直接意見を言える委員の特権をいかに活かせるか。やっぱり勉強が必要だし、「ゆるしか」でたくさんイベントを開いたり、自分も世に出ていったりして、みんなから意見を聞くべきだと思う。そんでみんなから頂いたたくさんの苦労や意見を、委員としてしっかり議論の場に出すべきだ。その責務を今回負うことにしたのだ。愚痴やご意見を放り込むだけで終わってたまるか。絶対に何かを成してやる。意味のあることを成してやる。という気持ちでいっぱいです。

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