Zedd and Aloe Blacc「Candyman」：歌声に触れ、音に包まれ、ビターとスウィートを味わう

2016年、ZeddとAloe Blaccというふたつの才能によって「Candyman」という曲が生み出されました。元になった曲は、映画で歌われた「The Candy Man」であり、その後、Sammy Davis Jr.が歌った同曲が有名になったそうな。いずれも、軽やかにステップを踏みたくなる、とても陽気な曲です。一方、Zeddが「Candyman」で作り出した音は、ソウル・ミュージックの雰囲気を醸します。エレクトロニック・サウンドのなかでホーンやアコースティック・ギターの音が印象に残り、それらの音はメロディをムーディーに彩ります。

歌は静かに始まります。Zeddの音を背に、Aloe Blaccの力強く、そして優しい歌声が響き、「Candyman」の姿を浮かび上がらせます。Verseでは穏やかに、相手の心に深く潜るように歌い、やがてChorusに入ると歌声は弾けて輝く。その展開がとても好きです。彼の技巧的かつ芸術的なボーカル表現は、聴けば聴くほど、僕らの心を豊かにしてくれます。ビターもスウィートも感じる多彩な歌声をじっくり味わいましょう。