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Fall Out Boy「Alone Together」:存在感あふれる歌声に心を奪われ、表情を変えるメロディに魅了される

Fall Out Boy「Alone Together」は、再始動後の2013年にリリースされたアルバム『Save Rock And Roll』に収録されています。耳に馴染み、口ずさみやすいメロディを堪能できるポップなロック・ソングです。オリジナルを聴いたのは発表から10年以上経った後ですが、自分にとって今がこの曲の旬といえます。

Patrick Stumpのボーカルは伸びやかで、力強く、爽やかさもあり、その輪郭には哀愁も滲みます。さまざまな魅力を持った歌声です。その魅力はメロディと一体化することで一段と膨れ上がります。裏で繰り返されるコーラスからは祝祭的な楽しさが感じ取れます。印象的なボーカルやコーラスを包むのは、硬質なエレクトリック・ギターやリズムと柔らかいアコースティック・ギターの響きが混ざり合うバンド・サウンドです。ポップな空気の中にも強固な軸を持ち、重心の低い安定した音を構築します。ときに壮大に、ときに繊細に音を生み出します。

「Alone Together」を知ったのはオリジナルではありません。同じ時期にKrewellaが手掛けた「Alone Together -Krewella Remix-」です。リミックスとはいうものの、リメイクといった方が実態に近いのではないでしょうか。オリジナルよりもテンポを上げ、力強いEDMサウンドに変貌したトラックにPatrick Stump、そしてKrewellaのJahan YousafとYasmine Yousafのボーカルが乗ります。ロックとEDMが対峙して、ぶつかり、火花を散らす、その音楽的衝突が強烈なインパクトを生みます。両者の相性が抜群であることを証明するアレンジです。


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