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Swedish House Mafia「Lifetime [feat. Ty Dolla $ign and 070 Shake]」:哀愁をまとうエレクトロニック・サウンドが聴き手の心を満たす

約10年のインターバルを挟んで発表されたSwedish House Mafiaの新作『Paradise Again』。活動を再開してから初めてリリースしたシングル「It Gets Better」、ビッグ・ネームと制作した「Moth To A Flame」(The Weeknd)や「Redlight」(Sting)が収録されています。そして、アルバムに先行してリリースされた曲のひとつが「Lifetime」です。エレクトロニック・サウンドが紡ぐメロディが心地よくて、漂う哀愁に胸が締め付けられます。

SWHの音について、重く分厚く、ときに陰鬱だと僕は先入観を抱いていました。地面がどろどろに溶けて身体が沈むといったイメージが頻繁に浮かんだものです。けれども、当然ながらそれだけではありません。重厚ながらもキャッチーさが垣間見えるサウンドもSHMの魅力であり、そのなかに「Lifetime」も含まれます。Ty Dolla $ign070 Shakeのパフォーマンスが加わることで、音が生み出した哀愁の色はさらに濃くなります。SHMという三角形の中に見られる、ふたりの歌声とSHMのサウンドが形作る三角形もまた素晴らしい。


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