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小1ASD@給食で補助箸の課題

療育のおかげで粗大運動の課題はクリアしてきた息子。まだ微細運動には課題が多く箸が使えないため、学校から補助箸を持ってくるようにと連絡がありました。

こういうときは『本人に選ばせる』が支援の鉄則なので、一緒に100均へ。

「学校の箸のようにキャラクターがなく、シンプルなものがいい」と、大人用の介護箸を選ぼうした息子。いやいや、使いにくくて本末転倒やろ!と言いたいのをグッと堪え、「そっかぁシンプルがいいんだね。介護箸はサイズ合えへんから、しろくまの箸はどうだろう?顔の部分に名前シール貼ればシンプルだよ?」と言うと渋々納得した様子。

少し不安が残りつつも、翌日、箸を持たせたのですが、未使用のキレイな状態で帰ってきました。

「あれ?箸使えへんかったん?」と軽い口調で聞くと、ムスコは眉間にグッと力を入れ、

「だって…、あれ、しろくまやもん…」

とポロポロ涙を流しました。

「おぉ、ムスコにはそう見えんねんな」

「だって、おみみあるやん…」

「おみみ…耳!!たしかに!!そっかそっか、よっしゃわかった!箸持って庭いこ!」

息子と箸と庭へ移動し、

「ムスコにノコギリの使い方教えたろ。小1で刃物の使い方は教わらんと思うけど、君は危ないことはせぇへんって分かってるから特別やで。よっしゃこの耳ちょんぎったれ!」

はじめてのノコギリをたどたどしく使い、両耳のカットをしたムスコ。

「ガタガタや…」というので

「よっしゃ、ほんならサンドペーパーの使い方教えたろ!数字の荒い順でかけていくねん。まず80から…1000番代まで順に行こか」

ツルツルの仕上がりと、「小1でノコギリとサンドペーパーの扱いが分かった記念の作品」という自信を持って翌日登校したムスコ。

毎日やり取りをする支援ノートにも経緯を書いておいたので、ムスコが補助箸をカバンから出そうか悩んでいる絶妙なタイミングで「それどうしたん?!え?自分で?!」と支援の先生に声をかけてもらうことができました。

一度使ってみると、周りと違ってもバカにするような子はおらず、帰宅後に大丈夫だった?と聞くと「ぜんぜんよゆー!」との返答が帰ってきました。

スモールステップ、ひとつクリア。

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