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小1ASD@ピアニカの課題②

週末色々と環境を整えた結果、
本日の音楽の授業は…

「隣の子とふざけて合って参加しませんでした」

とのこと。休み時間に支援の先生が個別練習に誘ってくださったのも拒否したそう。

うーん、完全に回避行動だな。

自宅ではスラスラ弾けていたのに…と、ムスコに聞き取りをしたら、今日から合同の練習で他のクラスの子も見ているから間違えることが怖くなった。しかも今日から教室ではなく体育館で、机に座ってではなく立って弾くのがも初めてだった、とのこと。

新規場面が苦手なムスコにとって、今日はとてつもなくハードルが高かったのだろう。あと一週間早くに気づけていたらスモールステップで上がれただろうと悔やまれる…。

ムスコと色々話し合いました。視覚優位なムスコに合わせてコミック会話で気持ちを伝えたり、「母の作った楽譜はプレッシャーになってしまった?いらなかった?」と聞くと「処分はしたくない。でも学校では弾けない」と。『使わないけど、お母さんが特別に作ったものだから大切』と言う意味だそうで大粒の涙を流していました。

そこまで分かっている彼にとって、この問題は『弾きたくない』のではなく、『弾けない』のだろう。

特性上「もう無理」と決断したムスコの決意は固い。決断する前に相談して欲しかったと思うけど、メタ認知の弱いムスコは自分の気持ちを認識するのも、それを言語化するのも難しい。とてもハードルの高い要求なのだ。だから、支援者が早めに気づいて対策を練る必要がある。起きる待ちでは遅いのだ。

まぁ、でも、初心に帰ろう。

ピアニカが弾けなくても死なない。

音楽会に出られなくても死なない。

今大切なのは、ムスコの自尊心が損なわれないこと。

夕方、先生に相談して、学校を訪問。
特別に体育館に入れてもらい、母の伴奏に合わせ支援の先生1人をお客さんにピアニカを弾きました。「ムスコさんのピアニカ初めて聴いたよ!ありがとう!頑張ったね!」と褒めてもらいました。

弾く力はあるけれど、絶対に否定されないという安心が担保されないと弾けない彼。

音楽会当日も本当は欠席したいけど『かえりますチケット』を使いたくないと主張するムスコのために、舞台袖の見えない位置(そこなら間違えても誰も気づかないからという考え)に配慮していただけることに。

ムスコなりに頑張った!ということで、帰りにケーキ屋さんでシュークリームを買い(今後ショートケーキほどの頑張りに期待をしつつ)、甘いもので心を満たして今夜は眠りました。

少し無理をさせたので、今夜また夜驚症がでるかもしれないなぁ。

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