見出し画像

『気象庁の人々』(5話〜8話)が持つタイトルの意味を考察。

相変わらず『気象庁の人々』にハマっているSophiaです(笑)
いやー、5話から8話にかけても色々と動きがありましたね。

そんなわけで今回は5話〜8話までの解説や感想を綴っていきたいと思います。

⚠️このブログは『気象庁の人々』のネタバレ要素が満載となっております。まだ未視聴の方はここでUターンを…!(強調)

* … * … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * …* … * … * … * …

1. 主要人物をおさらい

  • チン・ハギョン(パク・ミニョン)

気象庁総括2課先任予報官→課長。仕事ができ、同期では1番最初に出世した。浮気されたことがきっかけでギジュンと破談。新しくチームに入ってきたシウに心惹かれる。

  • イ・シウ(ソン・ガン)

首都圏庁→本庁総括2課。ただただ天気が好きで天気に自信を持つ若手。ユジンのことを溺愛していたが、一方的に別れを告げられる。その後異動先の課長であるハギョンに惹かれる。

  • ハン・ギジュン(ユン・バク)

本庁のメディア対応担当。結婚間近だったハギョンと自身の浮気がきっかけで破談。その後浮気相手ユジンと結婚。

  • チェ・ユジン(ユラ)

新聞記者。シウの元カノ。シウと別れてから2股していた浮気相手ギジュンと結婚。何かとハギョンを強く意識している。

2. タイトルとストーリー

5話から8話にかけても一つ一つのタイトルに意味を込めているようでとても素敵でした。これは私の解釈になるので、絶対ではないのですが各エピソードのタイトルは以下のようなことを暗示しているんじゃないかと思います。

5話:「局地的大雨」

(JTBC公式サイトより)

大気が不安定な日。気象庁では人々を大雨から守ろうと職員が動向をモニタリングしている。シウとの元恋人関係がバレたことで、ギジュンとユジンの間にはぎこちない空気が漂っている。そんな時、警報もなく突然豪雨が降り注ぐ。あまりに忙しい業務が続き部下(スジン)が異変を見落としてしまったのだ。豪雨によって行方不明者が出るなど被害が出始めるが、これを機に総括2課には不穏な空気が流れ始める。そこでハギョンは課長として、部下に「気象庁が何をすべきなのか」を改めて示す。被害があった現場にハギョンが仕事終わりに急行すると、そこにはオム先任の姿も。2人は現場の無事を確認すると一緒に食事に行くが、オム先任は酔っ払ってしまう。自宅の住所を頑なに言わないオム先任をハギョンは仕方なく近くのモーテルに連れて行くが、そこでなんとシウに会ってしまう。

「大気の不安定は性質の異なる空気の衝突で起きる」

5話はハギョンのこの一言から始まります。このエピソードでは、「人間関係の衝突」がメインに描かれていたような気がします。ユジンの件で衝突するギジュンとシウ(一方的にギジュンがシウに突っかかっているだけですが…)、大気の異変を見落としてしまったことで不穏な空気が流れ始める総括2課、妻(ヒャンレ)と言い争いが続くことでついに家を出てしまったオム先任。その後総括2課は元の姿を取り戻しますが、個人の人間関係はそう簡単に良くなりません。またオム先任を送り届けた先のモーテルでバッタリ会ってしまったハギョンとシウ。これも1つの「衝突」になるのでしょうか。

6話:「ヒートアイランド現象」

(JTBC公式サイトより)

ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象のことです。

(気象庁HPより)

日本の気象庁によると、都市(中心部)が周りよりやたら暑くなる現象のことだそう。この現象により、ハギョンの母(ヨサ)が熱中症で倒れて緊急搬送されてしまう。最初は課長という責任感からか中々病院に行こうとしなかったハギョンだが、オム先任の説得により急いで家族のもとに向かう。そんな中シウは実の父にお金をせびられる日々にストレスを抱えていた。しかも父がわざわざ気象庁に来てハギョンにまでお金をよこせと言ったことを知ってしまう。ギジュンはユジンと籍を入れる日程を相談していたが、ユジンから「入籍を保留にしよう」と言われ2人の間に溝ができてしまう。一方ハギョンはシウに父が自殺したことを打ち明け、彼に「同棲しよう」と誘う。

6話ではハギョンとシウそれぞれが抱える家庭の問題が描かれてましたねー。これまで私はギジュンを「ク○」だと表現していましたが、シウ父はギジュンを遥かに凌ぐほどの「ク○」です(笑)息子の上司に「交際してることをバラすぞ」と脅して金をせびるという最悪な人間です。

また①ハギョンとシウ、②ギジュンとユジンの関係性の対比がこれまで以上に濃く描写されていました。お互いが抱える家庭の秘密を共有したことでより強固な信頼関係を築いていくハギョンとシウに対し、入籍に迷いが生じたことで溝ができてしまうギジュンとユジン。ここまで書いてきましたが、6話に関してはタイトルとエピソードの繋がりがあまりよくわかりませんでした(笑)「こういう意味なんじゃないか…」という意見がありましたら、ぜひコメントなどで教えていただきたいです!

7話:「光化学スモッグ注意報」

(JTBC公式サイトより)

「光化学スモッグ注意報」を発表したことで、人々から「〇〇ができない」とクレームを受け続ける総括2課。やたら態度がデカイ相手にイライラしたスジンとミョンジュは電話を一方的に切ってしまう。「クレーム対応するために気象庁に入ったわけじゃないのに…!」と思うスジンだが、電話の相手が偉い人物だったことでこの一件が大事に発展してしまう。凹む部下に対し、ハギョンは「クレームから人々がどのような情報を求めているかがわかる。我々は国民に奉仕する公務員なのだ」と厳しいながらも愛のある激励をする。実はこの言葉はハギョンが新人時代オム先任に言われた言葉だった。ハギョンが成長した姿を見て嬉しくなるオム先任。

プライベートでは、ギジュンはユジンに「入籍を保留にしよう」と言われたことがショックで、人生の先輩であるミョンジュに夫婦関係について相談する。さらにギジュンはシウとユジンが同棲したことまで知ってしまい、ダブルパンチを喰らってしまう。シウはある日突然家を追い払われてしまい、オム先任と気象庁の当直室に住み着くようになる。もちろん他の課からはクレーム続出したことでとうとう「出てけ!」と言われた2人をハギョンは自身の家に引き取る。そうして奇妙な「3人暮らし」が始まったが、そこに酔っぱらったギジュン、ハギョンの上の階に住むソクホが来て「カオス」な状態に陥ったところで7話が終わる(笑)

「光化学スモッグ」とはめちゃくちゃ懐かしい響きですね(笑)私が小学校に通っていたころ、「今日は光化学スモッグ注意報が出てるから校庭に出ないように」と先生に言われていたのを思い出しました。作中でハギョンとオム先任が「オゾンは適正距離によってありがたい存在になるか害になるか変わる」と話すシーンがあるのですが、これに対しハギョンは「人間関係だと適正距離が見つけにくい。結局お互い傷つけながら探っていくしかないんですね」と納得します。この時ハギョンはシウとの関係を頭に浮かべていたのではと思います。「お互い探りながら居心地のいい距離感を見つけていこう」ハギョンはそう考えていたのではないでしょうか。そんなこんなで7話のテーマは「人間関係における居心地のいい距離感」なのだと解釈しました。溝ができてから適正距離を探っているギジュンとユジン、離れて暮らしていたこともあり10年以上家族との距離の詰め方がわからないオム先任などなど…。他にもソクホとハギョン姉であるテギョンの恋が始まりそうで今後どのように「適正距離を詰めていくのか」が楽しみです。

8話:「不快指数」

(JTBC公式サイトより)

気温が30℃を越すなど夏本番といったソウル。だが総括2課がいる職場のエアコンが壊れ、職員の間では不快感が増していく一方。関係を修復しかけていたところにユジンとシウが同棲していたことを知ってしまい、ギジュンは気持ちの整理がつかずまた2人の間にギスギスした空気が流れてしまう。ハギョンはハギョンで通勤途中に接触事故を起こすという「らしくない」間違いを犯してしまう始末。またシウはギジュンとハギョンの「10年の仲」にモヤモヤする日々。そこにハギョンが交通事故を起こしたことを最初にオム先任に伝えたことで、シウのイライラは最高潮に達してしまう。ついにシウはハギョンに自身の怒りをぶつけてしまう。さらに問題はこれだけでは終わらない。蒸し蒸しする暑さでおかしくなったギジュンは、会見中記者がいる前でイライラの元凶でありユジンの同棲相手だったシウを殴ってしまう。(これはダメだろ(笑))他にも久しぶりに電話したオム先任と妻ヒャンレであったが、電話口で夫が嘘をついていることに気がついてしまいヒャンレの不快指数も上がっていく一方。最終的にハギョンとシウは関係を修復させるが、お店でイチャイチャしていたところをまさかのギジュンに目撃されてしまう…!ユジンと言い争いになったギジュンは、ユジンに「シウの今の彼女はハギョンだ」とつい口を滑らせてしまう…。

*追記:作中に「梅雨入り」という表現があったので、季節的にはまだ「夏本番」ではないようです。

「不快指数」というタイトルの通り、8話では「好きだからこそイライラしてしまう」という人間の感情を繊細に描いています。暑さという物理的な「不快感」はエアコンというモノによって簡単に払拭できますが、人間の「嫉妬心」や「イライラ」という感情はそう簡単には排除できません。シウのハギョンに対するイライラ、ギジュンがシウに矛先を向けていく姿、嘘をついているオム先任にショックを隠せないヒャンレなどなど…。どの人物の感情も「相手が好きで信じているからこそ」です。もし相手に全く興味がなかったとしたら、初めからイライラすることもショックを受けることもないはずですから。そしてそしてハギョンとシウは一番バレてはいけない人物に関係がバレてしまいました😱(それにしてもギジュンは職場からハギョンを追ってたってこと?それはもはや「ストーカー」ではないのか(笑))ここからハギョンとシウの社内恋愛が職場に広まってしまうのでしょうか!?

3. ちょっとした不満

これは「韓ドラ字幕あるある」なのですが、本来セリフが敬語のところをタメ口にしていたりともったいないなあという印象。字幕は一度に表示できる字数の制限が15文字弱と決まっているらしいので、仕方のないことだとは思うのですが…。8話まで観てても、ほとんどの場合まだシウはハギョンに対し敬語なんですよね。ですが字幕では「〜なの」とタメ口(パンマル)になっているのでとても気になってしまう…!韓国では年上に対して敬語を外すか外さないかで意味合いが大きく変わってくるので、できれば原文のニュアンスを維持したまま翻訳してくれたら嬉しいです…🙏このままだとシウがタメ口になったときの「パンマルだ…!」という感動が薄れてしまいそう(笑)

4. 今後の見どころ

今後の見どころはやはり、

  • ハギョンとシウの関係は職場にバレてしまうのか

  • ユジンとギジュンは溝を修復できるのか

  • オム先任は家族と距離を詰められるのか

  • ソクホとテギョンの恋模様

になるでしょうか。またシウと父親の関係も完全には解決していないでしょうから、今後も描かれる可能性は高そうです。ハギョンにとっては職場以外にも「家族」という大きな壁があるので、シウとの関係を家族にいつ伝えるのか(また母ヨサは納得してくれるのか)もポイントになってきそうです。今後も関係性の変化に注目しながら、『気象庁の人々』を観ていきたいと思います〜!

(画像は全てJTBCさんからお借りしました)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?