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『気象庁の人々』(13話〜16話)が持つタイトルの意味を考察。

こんにちは。
Netflix中毒から抜け出せないSophiaです(笑)

だいぶ前になりますが、韓国ドラマ『気象庁の人々』が完結を迎えました。
個人的には本当に好みの作品でした。(感想についてはまた別の記事で書こうかな)

今回は最終パートである13話〜16話のあらすじとタイトルについて思う存分語っていきたいと思います…!

⚠️このブログは『気象庁の人々』のネタバレ要素が満載となっております。まだ未視聴の方はここでUターンを…!(強調)

↓ Noteで区切り線が出せるようになってウキウキしています(笑)↓


1. 主要人物をおさらい

  • チン・ハギョン(パク・ミニョン)

気象庁総括2課先任予報官→課長。仕事ができ、同期では1番最初に出世した。浮気されたことがきっかけでギジュンと破談。新しくチームに入ってきたシウに心惹かれる。

  • イ・シウ(ソン・ガン)

首都圏庁→本庁総括2課(11話から済州島の台風センターに期限付で赴任)。ただただ天気が好きで天気に自信を持つ若手。ユジンのことを溺愛していたが、一方的に別れを告げられる。その後異動先の課長であるハギョンに惹かれる。

  • ハン・ギジュン(ユン・バク)

本庁のメディア対応担当。結婚間近だったハギョンと自身の浮気がきっかけで破談。その後浮気相手ユジンと結婚。

  • チェ・ユジン(ユラ)

新聞記者。シウの元カノ。シウと別れてから2股していた浮気相手ギジュンと結婚。何かとハギョンを強く意識している。

2. タイトルとストーリー

これが最後になりますが、私の解釈では(重要)各エピソードのタイトルは以下のようなことを暗示しているんじゃないかと思っています。前の記事を見返していると長すぎるなと思ったのでなるべく簡潔に(笑)

13話:シナリオ1.2.3

(JTBC公式サイトより)

ギジュンとシウ父と一緒に済州島に向かったハギョン。総括2課ではハギョンとシウの関係で話題が持ちきり。(同僚はだいぶ前から気付いていた様子)ハギョンはそのまま済州島の台風センターに滞在することになったが、本庁勤務のハギョンと台風センターの職員は価値観の違いから対立。そこに復帰していたシウと現れ、ハギョンは別れを告げられたことに「考えさせてほしい」と伝える。一方ギジュンはユジンの実家を訪れ許しを請い、夫婦で今一度関係を修復させることに。ソウルではオム先任はヒャンネと「2ヶ月間だけ本当の家族のように過ごしたい」と告げ、やり直しの期間を得ることに成功。(娘とも距離を縮めています)ソクホとテギョンも順調に関係を進展させていた。しかしオ主任(ミョンジュ)は自分が家事に追われている陰で夫が遊び呆けている現場を目撃してしまう…。

台風が押し寄せる中、ハギョンは悪天候の中行う危険な観測に自ら名乗りを上げ(シウも同行)、何とか任務を成功させる。台風も去り済州島への出張(?)を終えたハギョンは海を見ながら考え事をしている。そこにシウがやってきて2人は話し合うが、最終的にハギョンはシウに「別れよう」と合意するのだった…。そのすぐ後ソウルの本庁に戻った2人。ある日食堂でシウとオム先任がご飯を食べていた際、「チン・ハギョン課長と付き合ってるんだって?」とオム先任が周りに聞こえるような大声で話しかけたことで思わぬところから関係が露呈してしまうのだった…。(しかもハギョン母ヨサにもバレてしまう始末)


切ないですねぇ〜(泣)嫌い合っているわけではないのに2人は別れを選択します。それなのにオム先任の空気の読めない一言(笑)でとんでもないことになってしまいます😂余談ですが、韓国では台風をアメリカのように人の名前で呼ぶんですね。日本で〇〇号という呼び名に慣れていたのですごく新鮮でした(笑)

「シナリオ1.2.3」についてですが、当たり前のように国民の生活に多大な影響を及ぼす気象庁では、職員はいろいろなシナリオを考えた上で最善の方法を選択しています。ハギョンも上司として、「シウは自分と別れて気まずい思いをしないか」など、破局後に起こりうる数々のシナリオを想定した上で別れを告げたんでしょう。(オ主任が遊びまくっていた夫に対して3つの選択肢を与えているシーンも印象的でした)13話はこれまで以上に関係性が修復されるカップルとそうでないカップルで分かれましたね。2人とも予報官という職業柄先のことを考えて決断を下すことには長けているものの、自分の気持ちを優先しない姿に視聴者はモヤモヤしてしまいます。

14話:移動性高気圧

(JTBC公式サイトより)

台風シーズンも過ぎ、本格的な秋が始まった頃、ハギョンは失恋を引きずっていた。職場ではオム先任の一言によって総括2課だけではなく気象庁全体にハギョンとシウの社内恋愛がバレてしまう。勝手に盛り上がる周りにシウは破局したことを告げられず、前に社内恋愛で失敗したハギョンを守ろうと恋愛が現在進行形であるように振る舞ってしまう。一方ユジンはギジュンに妊娠していることを告げるが、ギジュンが動揺している姿にショックを受ける。産休を取った同僚が上司に嫌味を言われていること、シウの「自信がないなら産まないほうがいい」という言葉にユジンは堕すことをギジュンに伝える。そしてギジュンと食事をした後、ハギョンのもとにシウ父が倒れたと病院から連絡が入るのだった…。


14話も視聴者がモヤモヤ(もしくはイライラ(笑))する展開が続きます。シウはハギョンを思って職場で嘘をつくことを選択しますが、それはいつまで続くのでしょうか。なかなか辛い選択ですよね。別れたもののハギョンを大切に思う気持ちは変わらないんだろうなあ〜。

作中の季節が秋の穏やかな時期ということもあり、14話では天気に関する大きな動きはあまりありませんでした。(人間としてはユジンが妊娠を告げたシーンやシウ父の搬送など盛り沢山でしたが…。)ただタイトルが「移動性高気圧」なので、15話以降では一気に話が展開される兆しを感じさせてくれます。

15話:アンサンブル

(JTBC公式サイトより)

季節外れの寒さが続くソウル。ハギョンはシウ父が搬送された病院にいた。医師の説明によると予断を許さない、今すぐ検査が必要な状態だそう。(そしてシウ父もそれを自覚していたようだったがシウには言うなと口止めする)ユジンとギジュンは病院に向かう車内で改めて子供について話し合っていた。

総括2課ではアンサンブル予測から寒波がしばらく続く見込みであると結論づけ、課長であるハギョンは最終的にそれまでの「寒波は明日にもおさまる」という予報を覆す判断を下す。そこに自分たちの予報を覆された総括1課の課長が憤慨し、ハギョンのもとに勢いよく押しかけてくる。1課の課長がハギョンの胸ぐらを掴んだところでシウが守りに入り、1課の課長を殴ってしまう。(鼻血が少し笑えますね)ソクホからの呼び出しにより、娘ボミの誕生日で久しぶりに外食予定だったオム先任は現場に急行する羽目に。(また家族との約束を破ってしまう形に…)1課と2課は一触即発の事態になるが(もう殴ってるけど)、最終的に2課の出した予報が当たったことで分が悪くなった1課課長は急いで退散する。

一方ギジュンとユジンはお互いの誤解が解け、手を繋いで帰路につく。ソクホはテギョンの手料理を食べるなどイチャイチャしていたが、そこにたまたま居合わせた母ヨサに交際していることがバレてしまう。シウはハギョンに連れられ、病院にいる父の元へ向かう。そこに警察が来て「父に恐喝と詐欺容疑で逮捕状が出ている」と告げられる。さらに就寝中だったユジンはお腹の痛みに襲われ…。


アンサブル予報とは:
同一な数値予報モデルの初期入力値をいくつかに変化させ、多様な結果値を提供し、予報誤差と不確実性を最小化する予測技術。

(作中より)

まず作中で出てきたアンサンブル予測について、日本語字幕だと「精度を高める予測方法」としか記述がなかったため下の韓国語を訳してみました。(自己流なので合ってるかは保証しません🙏)何やら説明が難しいですが、一言でいうと「さらに詳細な調査をすることで間違いがないか確かめる」ための予測方法のようです。それを知った上で改めて観てみると、シウ父の精密検査とも重なる気がしますね。(流石に考え過ぎ?)

15話でハギョンとシウは関係性が変わらないままですが(シウがハギョンを抱きしめるシーンはありましたが)、シウが嫌いで別れたわけではないことをハギョンは知ります。ぶっちゃけ15話はタイトルの「アンサンブル」と人間関係的なところで繋がりが見えなかったのであまり意味はないのかもしれません(笑)ギジュンとユジンは順調に溝を修復しつつあると思うので、あとはハギョンとシウの関係性がどうなるかですね。最終話でハッピーエンドとなることを祈ります…!(この手の韓国ドラマで別れたままというのはあまり考えられませんが(笑))

16話(終):明日の正解

(JTBC公式サイトより)

お腹の痛みを感じたユジンは病院に行くも異常なしという結果だった。子供を堕すかどうか迷っていたが、胎児の心音を聞いてユジンは心を動かされた様子。改めて家で話し合い、2人は子供を産むことを決意する。一方ハギョンはシウが住宅ローンの相談に行ったという噂が一人歩きし、気象庁内で妊娠しているのではと勘違いされている。噂に懲り懲りだったハギョンは総括2課の同僚にシウとは既に別れていることを正直に話す。シウは病院から「父が治療から脱走した」という連絡を受け必死に探し回るが、父から「俺のことは気にせず好きに生きろ」と言われてしまう。そしてオム先任はまたしても家族との約束を破ってしまった自分に不甲斐なさを感じヒャンネに「離婚しよう」と告げるが、それを知った娘のボミは猛反対する。(こんなになる程父と娘の距離が縮まったのですね(泣))さらに出版社から出版を断られてしまったテギョンは落ち込み、屋台でソクホに別れを告げる。スジンは本格的に以前から希望していた政策課への異動を考え始める…。(前半では2課のメンバー全員にとって苦しい展開が続きます。)

総括2課では雨になるか雪になるかの予報で議論していた。(よく見ると前日に別れを告げられたソクホの目が死んでます(爆笑))結論を悩んだハギョンだったが、局長の「沢山失敗することで今後の予報のためになる」という言葉に影響され雪の予報を出すことを選択する。帰宅し始めた気象庁の人々は、それぞれ生き生きとした顔をしている。

今一度話し合ったオム先任とヒャンネはこれからも家族として過ごすことを決心し離婚の危機を脱する。スジンは新人から「カッコいい」と言われたことに嬉しさを感じ、今後も総括2課に残ることを決意する。そしてソクホはテギョンに電話で正直に「愛している」ともう一度愛を告白する。

ギジュンは妊娠中のユジンを気遣いながら、2人で仲良くやっていた。一方ハギョンは母・ヨサに今でもシウのことを引きずっていると告白する。お互いがまだ思い合っていることを知ったヨサは「先のことを考えずに今の自分の気持ちを大切にしなさい(ざっくり)」とアドバイスし、ハギョンはもう一度シウと向き合うことを決心する。(シウも自分の気持ちに素直になりハギョンのもとに走ります)ハギョンとシウが再会した頃、総括2課の予報が当たり雪が降り始める。お互いの気持ちを確認し合った2人は雪の中キスを交わしヨリを戻す。

しばらく時が経ち、総括2課のメンバーは全員パートナーと幸せに暮らしている。(オ主任も家事をしてくれるようになった夫と幸せに生活している。ソクホとテギョンもヨリを戻したよう。)臨月になったユジンは新聞記者として生き生きと働いている。シウは療養中の父と和解し、マンションで一緒に暮らし始めた。『気象庁の人々』は全員ハッピーエンドの結末を迎える。

そしてまた(恐らく)何年かの時を経て、ハギョンとシウは両家顔合わせの日を迎えていた。ハギョン母とシウ父は心の中でお互いに嫌味を言いながらも会話をしていた。(ここはあまり変わってなくて逆に安心です(笑))異様な空気を感じたハギョンとシウは中に入らず、手を繋いで仲良くどこかへ走り出すのだったー


「簡潔に」と言ったつもりが、最後だからと気合を入れまくった結果めちゃくちゃ長くなってしまいました😱(笑)15話の流れ的に嫌な結末にはならないとは思ってましたが、全員ハッピーエンドでよかったです。最終話のタイトルは「明日の正解」ということでしたが、「先のことは考えすぎず今の自分の気持ちを大切に」という製作陣からのメッセージだと私は受け取りました。(予報官として重要な「先を読む」ことではなく、自分が今抱いている本能的な気持ちを2人は選んだことに感動です。)

一番印象に残ったのはやはりハギョンとシウの再会シーンです。「天気や気候で人間関係を表す」という本作のテーマを最後まで貫いた最終話だったと思っています。ハギョンとシウの関係が雨にならなくてよかった…!天気が雨から雪に変わったことで、2人は「別れ」ではなく「ロマンチック」な関係を選んだということでしょうか?そしてそして2人の両家顔合わせのシーンで物語は終わりを迎えましたが、これは「結婚する予定がある」という暗示なのでしょうか?独身主義者だったシウが結婚を本格的に考えるほど2人の関係は順調だということかな?(今時は結婚することが個人にとって必ずしも幸せになるとは限らない時代なので考えすぎかもしれませんが…。)シウの敬語がまだ解けていなかったのですが(字幕はタメ口)、彼が完全にタメ口になる日は来るのだろうかとつい気になってしまいました(笑)

何はともあれ、主人公なのでどうしてもハギョンとシウに話が集中してしまいますが、結局全員がそれぞれの幸せな日常を見つけて私もハッピーです!

3.  視聴後のざっくり感想

『気象庁の人々』の感想はまた別の記事でたっぷり書きたいと思うので、今度こそ本当に「簡潔に」いきます(笑)

結論から話すと、このドラマは本当に私好みの作品でした。何度も言及してきてますが、私は韓国ドラマでよく描かれる財閥が出てくるような派手な展開より、「今日もどこかでこういう人が働いているんだろうなあ〜」と思わせてくれる作品が好きです。(といってもこのドラマがリアルな気象庁の姿を描いているとは思いませんが…。)要は非現実的な展開が続くストーリーよりかは、誰かにとっての日常を切り取った作品が好みだということです。そういった意味で『気象庁の人々』は普段そこで働いている人がどのようなことに悩み、責任を持って仕事をしているのかを覗き見させてもらったような感覚です。恋愛要素とプロフェッショナリズムの両方が良いバランスで、「ロマンスに飽きる」といったことや「恋愛要素が少なすぎる」といったストレスもあまり感じずに最後まで気持ちよく視聴することができました。

今日もどこかで登場人物たちが幸せに暮らしていることを願って、「『気象庁の人々』タイトルの意味を考察(全然できてなかったかもしれませんが(爆笑))」シリーズは終了しようと思います😊これまで見てくださった方はありがとうございました!もしよければいいねやコメントをいただけると簡単に喜びます…!(小声)

(本文中画像/トップ画像はJTBCさんからお借りしました)


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