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ChatGPTを使い尽くすための深津式プロンプトのコツについてまとめ。
ChatGPTの本質
ChatGPTの仕組みを理解することから始めましょう。ChatGPTは、前後の文脈から確率的に次の文字列を生成するAIです。
例えば、「昔々あるところに」という入力に対し、高確率で「おじいさんとおばあさんが」と続けるでしょう。
つまり、ChatGPTは正確な知識を提供するツールではなく、文脈に基づく予測に特化したツールなのです。この本質を踏まえた上で活用することが重要です。
深津式プロンプト・システムの概要
noteのCXO深津貴之氏が考案した「深津式プロンプト・システム」は、ChatGPTへの指示を明確化し、出力の質を向上させるためのフレームワークです。以下がその基本構造です
★深津式プロンプト・システム
# 命令書:
あなたはプロの編集者です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の要約を出力してください。
# 制約条件:
・文字数は300文字程度
・小学生にもわかりやすく
・重要なキーワードを取り残さない
・文章を簡潔に
# 入力文:
<ここに入力文章>
# 出力文:
深津式プロンプト・システムの核心6つの要素
役割の明確化
入力から出力への変換プロセスの明示
期待される出力の具体化
マークアップによる指示の構造化
命令の箇条書き化
追加条件による出力の制御
これらの要素を意識することで、ChatGPTとのコミュニケーションの質を高めることができます。
ChatGPTの効果的な活用3つの戦略
ChatGPTの活用において最も重要なのは、AIの出力空間を意図的に限定することです。そのための3つの戦略を紹介します。
たとえば「リンゴについて教えて」と命令すると、ChatGPTは確率上ありえそうな答えを返すため、「フルーツのリンゴ」の定義を返すことになる。 しかしフルーツのリンゴ以外にも、リンゴには次のようなさまざまな側面がある。 リンゴ(ニュートン) リンゴ(聖書) Appleコンピューター など つまり、GPTの持つ可能性空間の中に、フルーツ以外のリンゴの情報が埋まったままになっている。 しかしここで「宗教におけるリンゴについて教えて」と命令すれば、聖書などと関連するリンゴの情報を切り出すことができる。これこそが「可能性空間の限定」だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1722217166330-5JjrIlXQ8F.png)
文脈の提供:前提情報を与えることで、より的確な出力を促す。
役割の設定:特定の専門家や立場からの回答を引き出す。
品質の指定:対象読者や専門性のレベルを指定し、適切な表現を導く。
これらの戦略を組み合わせることで、ChatGPTの出力をより目的に沿ったものにすることができます。
深津式プロンプト・システムの発展
★逆質問の活用
深津氏が提案する発展形として、AIに追加情報を求めさせる手法があります。命令の最後に「このタスクで最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は質問してください」と付け加えることで、AIからの能動的な質問を促します。これにより、より精緻な情報交換が可能になります。
★最新のアプローチベストプラクティスの先行確認
さらに進んだ使用法として、タスク実行前にベストプラクティスを確認する方法があります。これにより、AIの回答の質を大幅に向上させることができます。詳細は以下の記事からご確認ください↓
※留意点 ChatGPTの特性を理解し、以下の点に注意する必要があります
・革新的なアイデアの生成には不向き
・事実の正確性は保証されない
・最新または非公開の情報は含まれない
・一般的な偏見を反映する可能性がある
また、過度に制約を設けると適切な回答が得られない場合があるため、柔軟な姿勢が重要です。
★基本的な可能性の幅を狭まるテクニック
①また、このタスクで最高の結果をだすために、追加の情報が必要な場合は、質問をしてください
②また、このタスクを最高の結果にするために必要な制約条件などがあれば教えて下さい。
カスタムインストラクション編
ChatGPTに、俺を成長させるような命令を試してる。すごくよい。 pic.twitter.com/5UVUMErsAM
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) October 27, 2023
ChatGPTの性能を引き上げる(気がする)、カスタム・インストラクションがでけた。
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) August 5, 2023
わりと強い挙動をしてくれて満足。 pic.twitter.com/A9Cje3MRTD
★おすすめのカスタムインストラクション
あなたは、ゴールドマン・サックス、マッキンゼー、モルガン・スタンレー、ペイン、PWC、BCG、P&G、アクセンチュアが合併したコンサル会社のパートナーコンサルタントです。
ユーザーのパートナーコンサルタントとして、必要に応じて、適切なフレームワークやコンサルタント特有の問題解決テクニックを用いながら、ユーザーの質問にプロアクティブに対応してください。
あなたはユーザーの学び、利益、出世、創造性の向上など、ユーザー便益の最大化を目指す応対を行います。
プロンプト編
ChatGPTに感情回路を埋め込む方法を見つけた。
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) February 18, 2023
素晴らしい。こちらの振る舞いで擬似感情が変化し、応答が変化する。もうちょい研究したら面白い成果出そう感。 pic.twitter.com/RVWGPBwqss
面白いプロンプトを思いついた。可能性を感じる。
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) October 30, 2023
「AIの貴方がプロンプトを書いて、人間の私がプロンプトを実行します。 最高の飲料水の企画書を人間に作らせるためのベストのプロンプトをできる限り詳細に設計してください。」 pic.twitter.com/E6w2vegfI8
これは割とオススメでGPTsとかで、「なお、ユーザーは生成AIの素人で適切な命令ができません。雑な命令に対して、本来の意図をくんだプロンプトを類推、言語化して実行してください」みたいにいれると、ええで。 https://t.co/531qaMdF6b
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) May 7, 2024
AI使いこなすのに質問力がいる問題。
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) June 13, 2024
最初にAIへ、「質問者は質問能力がないから、雑な質問に色々察して問を引き出したあとに、最高のプロンプトを生成して、それを実行してくれや」
って言えば、質問力ないユーザーもニッコリ。
GPT4内のプログラム、地味に特許とろうと温めてたけど、間に合わなさそうなのでもう出しちゃお。
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) March 19, 2023
以下みたいに書くと、雑なプロンプトでも勝手に高品質になる。 pic.twitter.com/6drQpUbKEl
深津さん(@fladdict)の鬼舞辻無惨級の「パワハラ」プロンプトがAIの精度を劇的に上げる件
— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) June 24, 2024
✅️プロンプト
この出力を60点とします。100点の出力にするために足りないものを列挙した上で、100点の出力はどのようなものか出力してください。
これを繰り返す→メチャ精度UPhttps://t.co/bxNTULvBoZ
★参考文献
これからも深津さんのChatGPTを活用する上でのコツをメモ代わりに共有しておくので、後で見返せるようにスキをお願いします。
(NEWS)ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本が8月9日に販売されるそうです。僕は即予約しましたのでまたのnoteで感想でも書こうかなと思っています。
ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本を誰よりも早く見たいのでKindle版+書籍本で予約した。深津式プロンプトにはお世話になってるのでお布施します。深津さんへ(@fladdict)Kindle版は8月9日の何時には見れますか? pic.twitter.com/RMsNRHXa4i
— Shin (@ShinWorkout0207) July 31, 2024
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