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あと2年で死のうと思ってたのに

みなさんは推しという存在がいますか?
あたしは、ここ3年ほど推しと呼べる存在がいませんでした。

学生という立場を卒業してからは、社会に揉まれ、
自分の好きに費やす時間はありませんでした。
特に趣味もなく、好きなものもなく…
そういった点では、つまらない人生を送っていました。
推しがいなくても生活できていましたし、信頼できる友達もいたので
そこまで推し活などに憧れは持っていませんでした。

去年の8月から、体調に異変が出始めて
10月に退職、11月に軽躁鬱と診断されました。
去年の初めてあたりから異変は感じていたものの放置、
周りに迷惑をかけたくない一心で働き詰めていました。
その頃から、「あー…あと2年ぐらいは頑張って死にたいな」とか
「自殺は勇気がなくてできない。事故にあいたいな」などの考えが常に頭の中にありました。
それは、仕事を辞めたあとも続きました。
結婚願望もなく、子育てにも消極的、むしろ子供は育てられる自信がないからいらない。独身を貫いたまま生き続けても、身内からも世間からも風当たりが強くなる。
だったらいっそはやく若いうちに死んでしまおう。
「はやく死にたいね」これがあたしの口癖でした。

それが、お正月にあるドラマがきっかけで
主演の男の子が目に止まりました。ほんの出来心で、名前を検索しました。
どうやらまだデビューはしていないアイドルの卵のようでした。
これまた出来心で、youtubeで彼の名前を検索し、彼の踊っている動画を見ました。
ドラマで見た彼とは違った彼がそこにはいました。
しなやかで柔らかな、それでいて力強い踊り。
この為に、彼はどれほどの努力をしてきたのでしょう。
そこから、あたしは彼に夢中になりました。

まだまだデビューは程遠い、彼のいるグループを応援したいと心から思いました。
若いうちに、すぐにでも死にたいと思っていましたが、
「彼たちがデビューして、活躍するまで見守っていきたい」という気持ちに変わっていきました。

ありきたりな言葉ですが、推しに出会って人生が変わりました。
もう少し生きてみよう。彼が頑張って努力を続けているのだから、あたしも頑張ろう。
頑張って逃げず抜く生きようと誓いました。

推しって素晴らしいですね、

おしまい

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