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ブリトニー最強説

私は今ブリトニー・スピアーズを大音量で聴きながらこれを書いている。
思えば小学生の頃にお小遣いを貯めて初めて買ったCDはブリトニーのアルバムだった。なんとなく小っ恥ずかしい気がして誰にも言ったことがないけど、そうなのだ。私は昔からブリトニーが好きなのだった。

なんでブリトニーだったのか。両親とも音楽、特に洋楽が好きだったので実家ではよく様々な音楽がかかっていた記憶を辿るとU2にローリングストーンズ、キングクリムゾン、マドンナ・・・、クリスティーナ・アギレラもよくかかっていた。たぶんその流れでブリトニーも知ったんだろう。MTVもよく観ていた。

そう、で、なんでブリトニーだったのか。記念すべき最初の一枚にブリトニーを選んだ理由。今から思うに、だけど「声が変だったから」だと思う。これはディスっているのではない。声が変わっていて特徴的。なのに可愛くもありかっこよくもあり、他にはないスタイリッシュさも感じたのをなんとなく覚えている。MTVで「I’m a Slave 4U」や「Overprotected」を観て衝撃を受けたのも覚えている。英語もわからないので歌詞の意味こそわからなかったけど、とんでもなく何もかもが衝撃だった。

なぜなら私も「変」だったから。

自分では物心ついた時から、記憶がある段階で絵を描いていた。黙々と絵を描いて過ごした幼少時代。それが楽しかったから絵を描いていたのかというとそうではない。「楽しい」よりも「寂しい」が先にあった。孤独を感じていた、だから没頭できる絵を描くという行為で気を紛らわせてきたんだと、今ではわかる。それしか小さな私には方法がなかった。

そんな風に保育園を卒園し小学校に上がり、気がついた頃には「変な子」と認識されていた。自分では変だと思ってないし当たり前に生活しているだけで「変」「変わってるよね」と呼ばれる理不尽さよ。子供ながらに傷ついたし、傷つけば傷つくほど周りからは孤立していった。集団無視に始まりたまに暴力行為もあった。先生も見て見ぬふり。
自分で何がおかしいのか、何がいけないのかもわからない。そもそも何もいけなくはないのだけど「私が変だからいけないんだ」「変だから仲間外れにされるんだ」といった思考回路に陥ってしまった。物心ついた時から描いていた絵は孤独を紛らわすために描いていたはずなのに、それが周りとの違いになり、「変」と認識され、より孤独になった。書いていて思うけど地獄じゃねえか。

話をブリトニーに戻そう。私はブリトニーに共鳴した。「変」だけど可愛い。「変」だけどかっこいい。なんだこれは。変なのに。変なのに最高に素敵じゃないか。それは散々「変」と呼ばれ続けた私にとって希望だった。
「変」でもそれは確かな「個性」で生かすも殺すも自分次第なんだと、磨けば輝く可能性があるということを、ブリトニーを通して理解した。

だから変でもいい。変でいい。それは私の核なんだ。周りがなんと言おうが関係ない、だって私は生まれつきずっとこんな感じだ。それで良いんだ、と思った瞬間、肩の力がスッと抜けた気がした。


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私は変だとか、狂ってるねと言われながら自分の生きる道を探してきました。
器用貧乏なので色んなことに手を出しながら、どれも中途半端で、そんな自分にイライラしながらもどうにか「何か」を見つけたくて。たくさんの趣味やたくさんのバイト、たくさんの出会いを通して色々な経験をしてきたように思います。
それでもなんとか生きてこれて、今そこそこ人生がようやっと軌道に乗ってきた実感があり。まだまだ未熟極まりない私ですが、言葉を綴ることによって「こんな奴もいるんだな〜」と、「意外となんとかなるかも」と思っていただけたら嬉しいなと思い。noteをこれから更新していこうと思いました。なるべく継続的に更新していく予定ですので、どうぞどうぞよろしくお願いします。ぺこり。

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