卓球ラケットの「大きさ」と「形」のルール
埼玉県さいたま市にある卓球用品専門店・大宮卓球🏓で店長をしています!!卓球の楽しさや奥深さ(マニアックな部分)、ちょっとした雑学や知識など自分が書きたいことを投稿しています!!
タイトル通り、今回は「卓球ラケットの大きさと形のルール」について書いていきたいと思います。
まず、現在の国際ルールでのラケットの「大きさ」は・・・
どんな大きさでもいい
ということになっています。
現在、卓球ラケットで使用者が最も多く主流になっているシェークハンドラケットで攻撃用の場合、一般的なブレードサイズは長さが157~158㎜、横幅が150~152㎜が標準的なサイズとなっています。
同じ攻撃用でも、ジュニア用やキッズ用と呼ばれる小さい子供向けのものだと長さは152~154㎜、横幅が144~149㎜と小ぶりになります。
また、シェークハンドラケットで守備用(カット型)の場合、少しブレードが大きくなり、長さが161~166㎜、横幅は154~156㎜といったサイズになります。
上記のサイズはメーカーや種類によっても異なるため多少の違いはあります。
さらに、ブレードの形についても大きさ同様、ルールはありません。
ただし、「大きさ」と「形」以外の部分で重要なポイントがあります。
それは、国内で使用するラケットには必ず「日本卓球協会公認の刻印(J.T.T.A.A.)」と「メーカー名の表示」が必要になるということです。
これは国内のみの規定で、海外で販売されているラケットには「J.T.T.A.A.」の刻印は必要ありません。
国内で正規に販売されている海外メーカーのラケットに関しては必ず付いていますが、海外から個人で取り寄せた場合、刻印がないものもあるため大会での使用は注意が必要になります。
なので、どんなラケットの大きさでも形でもよいのですが、国内で使用する場合は「J.T.T.A.A.の刻印」と「メーカー名の表示」が必要になるため、結果的にメーカーで販売しているもの、もしくはメーカーに特注で作ってもらったものを使用することになると思います。
シェークハンドラケットであれば写真のような丸や卵型に近い感じが一般的ですが、ごく稀に自分でラケットを作成する方もいます。
その自作ラケットで試合に出ようとした場合、先ほど説明をしたルールに触れてしまいます。
ただし、大会主催者や審判長の許可があれば可能性としては「0」ではありませんが、極めて厳しいと思います。
万が一、自作ラケットで試合に出られたとしても市販のラケットの方が絶対に性能もよく、扱いやすいと思います(笑)
ちなみに、ラケットの形で過去にはこんな形のラケットが販売されていました。
ドイツの卓球メーカー、TIBHAR(ティバー)から販売されていた「Swing Ⅳ-S」というラケット(現在は廃盤)です。
「軍配」のような変わった形のラケットですが、なんとフランス代表として世界で活躍をしたエロワ選手が使用していたモデルでもあります。
さらに、来月(2021年12月上旬)にはスウェーデンの卓球メーカー、「STIGA(スティガ)」から驚きの形をしたラケットが販売されます!!
それがこちら・・・
その名も「サイバーシェイプカーボン」です。
なんと、六角をした形のラケット!!
しかも、スウェーデン期待の若手、トルルス・モーレゴード選手が現在使用しています。
このラケットの詳細についてはまた機会があれば書きたいと思いますが、このラケットの形はかなり衝撃的で、長い間大きく変わることのなかった卓球ラケットの形を見直すきっかけになるラケットかもしれません。
今後の反響や動向が楽しみなラケットです。
ということで、簡単ではありますが「卓球ラケットの大きさと形のルール」について書いてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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