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卓球ラケットに使われている木材「黒檀」について


埼玉県さいたま市にある卓球用品専門店・大宮卓球🏓で店長をしています!!卓球の楽しさや奥深さ(マニアックな部分)、ちょっとした雑学や知識など自分が書きたいことを投稿しています!!

今日は、卓球のラケットに使用されている木材の中でも、銘木(めいぼく)として代表的な「黒檀(こくたん)」について書いてみたいと思います。

この「黒檀」、英語では「エボニー」とも言われ、独特な見た目の木材です。

特徴としては、木の成長が遅い分、密度が高くなることで重く硬い木になります。

用途としては、家具・仏壇・建材・楽器・工芸品・チェスなどに使用されています。

主にインドやスリランカなどの南アジアからアフリカまで生息していますが産地によって色合いが異なることも特徴だと思います。

ただ、「黒檀」といってもその種類は多く、大きく分けると「カキノキ科カキノキ属」と「マメ科」に分類されます。

「カキノキ科カキノキ属」に含まれるものは「インド黒檀」「セイロンエボニー」「青黒檀」「カメルーンエボニー」「マダガスカルエボニー」「縞黒檀」「カリマンタンエボニー」「アマラ黒檀」「ブラックアンドホワイトエボニー」「琉球黒檀」。

そして「マメ科」に含まれるものは「アメリカンブラックウッド」です。

さらにそれぞれの中には「真黒」と「本黒檀」というランクのようなものもあり、調べれば調べるほど訳が分からなくなります(笑)

卓球のラケットはルールで、85%以上が天然木を使用しなければいけないため、様々な種類の木材が使用されていますがその中でも「黒檀」を使用しているラケットは数が限られています。

その理由として考えられるのは「希少性」と「均質化」の2点だと思います。

「希少性」から安定した仕入れが難しく大量生産にむかないこと、独特な見た目から分かる通り「均質化」させにくことだと思います。

ここからは「黒檀」を使用した代表的なラケットをご紹介します。

【スティガ・エバンホルツNCT V】

スティガジャパンHPより

「黒檀」を使用したラケットといえばこれ、といったくらいに有名なラケットです。
この「エバンホルツ」には木材5枚合板と木材7枚合板の2種類があります。
木材5枚合板は板厚が5.9㎜±、平均重量は90g±5g。
木材7枚合板は板厚が6.2㎜±、平均重量は95g±5gとどちらのラケットも重量が重めになっていますが、「黒檀」の良さである硬さをしっかりと感じることのできるラケットになっています。

【アンドロ・ゴーズィ SL OFF】

アンドロジャパンHPより

アンドロ契約選手であるシモン・ゴーズィ選手と共同開発のラケットです。
構成は、木材7枚合板で板厚は6.2㎜、平均重量は90g±となっています。
「黒檀」の良さである硬さもありながら適度な球持ちのあるラケットです。

私の勝手な予想ですが、恐らく上記の2本のラケットに使われている「黒檀」は産地や種類が異なる「黒檀」を使用してるのではないかと思います。

間違っていたらすみません、、、

それにしても、木材って調べれば調べるほど難しく奥が深いことが分かりました。

でも、楽しいです(笑)

ということで、今回は卓球のラケットに使われている銘木「黒檀」について書いてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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