歯磨き粉

抱きしめて欲しいけれど、誰にも触れられたくない。青が黒になるまで海の中に沈んでいたいけれど、砂漠を堂々と闊歩したい。自分よりも背丈の高い草木を掻き分けてずんずん突き進みたいけれど、小高い丘の上で静かに街を見下ろしたい。うどんとココアを一緒に注文したい時もあるし、歯磨き粉の味が口の中に残っていながら夜食のラーメンを食べ直す時もあるでしょ。だから、大丈夫なはず。何も揃ってなくていいんだよきっと。








今朝は、歯磨き粉の味が口の中に残ったままいろんな味のカレーを食べた。結局いつもぐじゃぐじゃのカレーに救われるんだ。

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