からだ (4月)
学校という組織に属していると、毎年4月には健康診断がある。
大学の健康診断はあまりにも簡易的なもので、本当に健康を診断してくれたのかと不安になるほどである。
ふと人間の身体はすごいと思う時がある。
気持ちが身体にすぐに伝播するような瞬間、これはどちらが先なのだろうと思う。
SEKAI NO OWARIの展覧会「THE SECRET HOUSE」に行った。
チケットを購入するまで場所が分からない、というその名の通りシークレットな展覧会だった。
これまでのライブ経歴や衣装、メンバーの歌詞制作に用いられたメモ書きなど、ファンの心をくすぐる要素しかない展覧会だった。
特にひとつの街になったようなライブ会場のジオラマ模型は本当に興奮した。人はなぜ「小さい」ものに惹かれるのだろうか。
展覧会を見進めていくと、いつの間にか物の展示は終わっており、インスタレーション的な今回の展覧会のために製作されたであろうもののゾーンに入っていった。
そして、インスタントラジオの映像が流れているゾーンに入った瞬間、全身が震えた。
感動で身体が震えるとき、震えたから感動したと認知するのか、感動が震えを引き起こすのか、それは分からない。しかし、心と身体が同じ反応を見せたときの記憶というのは自分の中で深く残ると思っている。
笑うのも泣くのも、当たり前のように感情とセットになっているが、実際はまったく別のとこで引きおこる反応であると考えるとすごい。
すべてそうである方がいいかは分からないけど、心も身体も揺さぶられる体験をしたい1年だなと思ったのが、もうそろそろ1年前になってしまいそうな今、思い出している。
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