餅は餅屋(6月)

大学の授業の一環でラジオCMを収録した。


授業でのラジオCMを作る流れは、まず製作兼プランナーである自分自身がいくつかCMコンテを書き、授業内で発表、先生からの講評や指摘を受け繰り返し改良。

台本が確定したらプロの声優さんやナレーターさんに読みをお願いする、という流れだ。


台本を考える中で、一応自分でも声に出してみる。なんとなくこんな風に読む、テンポや間はこんな感じ…等、自分が実際の読み手であるかのように読む。

故に、実際の収録までは自分がその台本を読む人としては最高峰に君臨する。自分の理想を自分で再現しているわけなので、当たり前なのだが。




いざ当日。

私の台本を読んでくださる方に、自分が読んでいた時の理想形を伝える。OK!とすぐに理解してくれ、本番に入る。


本番がはじまるとすぐに、自分の理想形をゆうに超えるテイクを叩き出された。


あの時の衝撃たるや…超今更だが、本当にプロってすごいんだなと思った。

久々にそれを全身で感じて震えた。上手すぎた。

自分が秒数を測るためにボイスメモで録音した音源をさっさとこの世から抹消したくなった。


収録が終わり、深々とお辞儀をし、その日を終えた。

その後ミックスを終え完成した音源を聞いたのだが、本当に素晴らしい授業をありがとうございますと素直に…。


先生の講評もなかなかによく…しかしそのだいぶ後にあった映像CMの第一コンテ提出では「ラジオCMで面白いのがたくさん書けていたのでもっといいものが書けるはず!」と全部をバツで返され、その評価は悲惨なフリとなってしまったのだが。




声優の人が台本を読むのが上手いように、先生は多角的な視点で指摘をするのが上手い。

すべて自分でやろうとしないで、それぞれの得意分野で、ひとつのことに取り組めば良いのだと思った。




以前から書いている気もするが、本当に人に頼るのが苦手分野なのでなんでもかんでも自分で解決できそうなことは自分で解決しようと思う思考の癖があるが、いつだってそうしているとふとした瞬間に爆発するので今年(2023年)は無いようにしたい。

2022年はかなり溜め込んで爆発して人に迷惑をかけたので…。猛省。


友達は話を聞いてくれるのが上手い。私に鬱憤を吐き出すのも上手い。

わたしだって友達にとっては「友達」、話すことも容易くできるようになりたい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?