マガジンのカバー画像

臨床1年目の教科書

218
リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
運営しているクリエイター

2024年10月の記事一覧

足部の評価⑩

前回は外側縦アーチの機能、構造、と踵骨・立方骨部における動きと役割を確認しました。しっかりと、ショパール関節、リスフラン関節でも外側も評価する重要性が理解できました。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は外側縦アーチの中足骨部について整理していきましょう。 1 特徴 前回の復習になりますが、外側縦アーチは足のバランスとの密接な関係があります。踵骨ー立方骨ー舟状骨ー第5中足骨から構成されており、特徴としては ・下腿三頭筋を効率よく作用させるために強固な構造になって

足部の評価⑨

前回、前々回と足部の安定性に関係している内側縦アーチの構成、特徴、評価方法について整理しました。アーチを評価するだけでなく、アーチが低している、または高くなり過ぎている時は、どこの構成要素に問題が生じているのか?を細かく評価していきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 足部のアーチは内側だけでなく、外側縦アーチ、横アーチがあります。今回は外側縦アーチを構成するために必要な筋について整理していきましょう。 1 特徴 外側縦アーチは踵骨ー立方骨ー舟状骨ー第5中足

足部の評価⑧

前回は足部の安定性に大きく貢献しているトラス機構について整理しました。内側縦アーチがなぜ重要か?どう評価するべきか?が機能解剖を整理することで理解できました。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は内側縦アーチを構成するために必要な筋について整理していきましょう。 1 特徴 前回の復習ですが、足部骨格の全体の配列は、上方に隆起した軽い湾曲を示し、外観からは“土踏まず”として確認できます。これを足のアーチ(足弓)といい、力学的には合理的な荷重支持に役立っています。

足部の評価⑥

前回はリスフラン関節でも特に負担がかかる、第2中足足根関節について整理しました。第2中足足根関節はリスフラン関節は頂点となるため、負担が大きくなります。解剖学的な特徴を踏まえることで、なぜそうなるのか?が理解でき、文字だけで覚えるよりも記憶に定着します。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回はリスフラン関節の残りである第3.4中足足根関節について整理していきましょう。 1 特徴 復習になりますが、リスフラン関節は後足部と中足部の中間にあり、前後のバランスを整える役

足部の評価⑦

前回までに足部にある距腿関節、距骨下関節、ショパール関節、リスフラン関節の評価について、機能解剖を基に整理しました。機能解剖を確認することで、なぜその部位を評価するべきか?が理解でき、臨床で意味のある評価となります。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回からは足部のアライメントとそれに関係する筋について整理していきましょう。今回はトラス機構について整理します。 1 特徴 足部骨格の全体の配列は、上方に隆起した軽い湾曲を示し、外観からは“土踏まず”として確認できます