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臨床1年目の教科書

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2021年6月の記事一覧

リスフラン関節の触診②

前回はリスフラン関節は、前足部と後足部の中間にあり、前後のバランスを整える役割を担っていることがわかりました。 そのためも、リスフラン関節の可動性を評価していくことが重要でしたね。 しかし、リスフラン関節は外側・中間・内側の3つの楔状骨と立方骨、5つの中足骨により構成されており、それぞれの関節が同じ様に動くわけではありません。本日はその可動性についても整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義リスフラン関節は上記の通り、前足部と後足部のバランスを整えています。 それに

リスフラン関節の触診①

前回まで、距腿関節、距骨下関節、ショパール関節の触診について整理してきました。 それぞれ、底屈・背屈、内反・外反のコントロールするためには重要な関節であり、一つ一つ触診できることで、そこの可動性の評価にもつながることがわかりました。ぜひ、臨床で実践し、復習していきたいですね。 さて、今回からはリスフラン関節の触診について整理していきましょう。 リスフラン関節は足根中足関節とも呼ばれ、外側・中間・内側の3つの楔状骨と立方骨、5つの中足骨により構成されます。 今回は、立方骨と第5

ショパール関節

前回は、足部の動きで内反・外反を評価するために距骨下関節の触診を整理してみました。 今回は、内反・外反の動きを担当しているもう一つの関節であるショパール関節の触診について整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義ショパール関節は距骨下関節と一緒に機能し、足部の剛性と柔軟性のコントロールを担当しています。 ・ショパール関節、距骨下関節が内反すると足部の剛性が向上 ・ショパール関節、距骨下関節が外反すると足部の可動性が向上 となっています。 それぞれ、立位保持時や歩行時に

距骨下関節の触診

前回は、足部の動きで内反・外反を評価するためには距骨下関節とショパール関節の触診ができることが重要で、そのためにはランドマークとなっている載距突起の触診について整理してみました。 今回はその載距突起から距骨下関節はどの様に触診していけばいいのか?を整理してみましょう。 1 触れることの臨床意義距骨下関節は上記でも記載した通り、足部の内・外反をコントロールする際に非常に重要な関節です。 機能的に足部と下腿の連結部であり、距骨下関節の回内が下腿の内旋、回外が下腿の外旋するとさ