マガジンのカバー画像

臨床1年目の教科書

194
リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

大転子の触診方法

体幹、上肢の骨の触診が終了し、今回からはいよいよ下肢の触診を整理していきましょう。 下肢の触診は臨床で多く実施する機会があり、この触診の確実性がないと、評価とアプローチの有効性・再現性が低くなってしまいます。 しっかりと触診できるようになっていきましょう。 今回は、大腿骨大転子について整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義 大転子が触診できることで、患者さん・利用者さんの大転子の位置がしっかりとイメージできるようになります。 それが臨床ではどのように活きるのか?

舟状骨の触診

前回までで前腕の触診を整理していきました。 その中で重要なのが、触診ができるようになった結果、臨床にどのように繋げていくのか?つまり目的をしっかり整理していくことでした。 しっかりと、この部位をなぜ触診したいのか?を明確にしていきましょう。 今回は新人療法士が苦手としている、手根骨の触診。その中でも舟状骨について整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義舟状骨は橈骨手根関節と手根中央関節の2つの関節を構成しています。 つまり、舟状骨の触診ができることで、上記の2つの関

遠位橈尺関節の触診

前々回に近位橈尺関節の触診について整理しました。 この近位橈尺関節を見る時に同時に見てもらいたいポイントが今回のテーマである遠位橈尺関節です。 では、なぜ同時に近位・遠位橈尺関節を見る必要があるのでしょうか? 今回はその理由も一緒に整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義近位橈尺関節と遠位橈尺関節は、両方同時に動くことで前腕の回内外を可能としています。 回内外は臨床では見逃しがちなポイントですが、生活場面では以下の通り非常に利用する機会の多い動きです。 (引用:筋