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臨床1年目の教科書

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2021年2月の記事一覧

烏口突起の触診

前回までに脊柱の触診を整理していきました。 今回からはいよいよ新章です。 今後は上肢帯の触診について整理していきましょう。 今回は、意外にイメージが付きにくい烏口突起の触診です。 しっかりと整理していきましょう。 1 烏口突起が触れらると? 臨床上、烏口突起が触診ができることでどのように活きて来るのでしょうか? まずは烏口突起の周辺に何があるのか?を整理していきましょう。 ・筋 烏口突起は小胸筋の起始になっています。 小胸筋は肩甲骨の安定性にも関与しており、不全を起こす

第4・5腰椎の触診

さて、前回までに頸椎・胸椎の触診方法について整理していきました。 脊柱の触診では ・棘間は側面から触診することでわかりやすい ・各ランドマークをしっかり確認する が非常に大切になっています。ぜひ、臨床で意識しながら触れるだけでもいい練習になりますので、取り組んでいきましょう! 今回は脊柱触診の最後として、腰椎の触診について整理していきましょう。 1 腸骨陵の確認ヤコビー線は以前も整理しましたが、もう一度整理していきましょう。 ヤコビー線は両側の腸骨陵の1番高い箇所を触れ

胸椎の触診を練習しよう

先週までは、胸椎のランドマークである肩甲骨の触診について整理していきました。 しっかりと肩甲骨の各部位が触診できることで胸椎の触診の正確性が向上します。 さて、胸椎は上の図のような位置関係にあります。 臨床上触れていくことが多いのが、棘突起かと思いますが、この棘突起に触れていく時にポイントがあります。 本日はそのポイントについて整理していきましょう。 1 胸椎のランドマーク上の図にもありますが ・両側の上角を結んだ位置に第1または2胸椎 ・両側の下角を結んだ位置に第7胸椎

肩甲骨の上角って触診しにくい・・・

前回は、 肩甲骨の内側縁・下角の触診について 整理してみました。 肩甲骨の中でも比較的、 触診がしやすい部位です。 さらに、肩甲骨がどのような状態になっているのか? がイメージがしやすくなりますので、 ぜひ、臨床で触れて行きましょう。 では、今回は、その続きとして 上角についての触診を整理していきましょう。 1 なぜ上角に触れたい?まずは、胸椎との位置関係を 確認していきましょう。 上角は第1または第2胸椎の棘突起の高さに位置していきます。 そのため、上角が触れられるこ