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臨床1年目の教科書

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2021年1月の記事一覧

肩甲骨内側縁、下角を触診しよう

前回は肩甲棘の触診について整理していきました。 復習になりますが、 この肩甲棘は肩甲骨の各部位を触れていく際の ランドマークになります。 必ず触診できるようになっておきたいポイントです。 前回の内容はこちらから 肩甲棘の触診 さて、今回は、肩甲骨の内側縁と下角を触れていきましょう。 1 内側縁はなぜ触れたい?臨床で触れる機会の多い ・肩甲骨内側縁 ・肩甲骨下角 はなぜ触診できるようになったほうがいいのでしょうか? まずは肩甲骨内側縁について整理していきましょう。 臨床

肩甲棘の触診

前回は、胸椎を触診していくために 肩甲骨の正確な触診の必要性について整理してみました。 では、その肩甲骨はどのように触れていけばいいのでしょうか? 本日は肩甲骨の触診について解剖学の観点から整理していきましょう。 1 触診をする上で触診をする上で、ポイントとなるのが ランドマークです。 このランドマークを正確に触診できることで、 その後の関連した部位の触診の正確性が違って来ます。 では、肩甲骨のランドマークはどこになるのでしょうか? ランドマークは一般的に触れやすい、

胸椎棘突起を触れる前に

1 胸椎の構造脊柱はS字状の湾曲を描いています。 これにより、荷重の分散や、衝撃の緩衝が可能となっています。 そのなかでも胸椎は第9胸椎を頂点に後弯を有し、 この第9胸椎を境に椎間関節の形状が 水平方向から垂直方向に変化しており、 上位胸椎と下位胸椎の可動方向の違いが生じています。 具体的には ・上位胸椎は回旋方向の大きく可動性を有している ・下位胸椎は屈伸方向に大きく可動性を有している となっています。 2 触れて時の基準は?上記でも記載した通り、 胸椎は上位と下位と

第7頸椎に触れてみよう

前回の内容は、 脊柱の棘突起を触れる時には、 上からではなく、 側面から触れることで、 椎間がわかりやすくなります、と整理していきました。 臨床で試した方はいるでしょうか? ぜひ、臨床で試してみてくださいね。 本日は、 頸椎や上位胸椎の重要なランドマークである 第7頸椎の触診方法について整理していきましょう。 1 第7頸椎とは? (引用:機能解剖学的触診技術 下肢・体幹より) 第7頸椎は隆椎とも呼ばれ、 棘突起がもっとも後方に突出している。 そのため、頸椎の中では触