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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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2020年10月の記事一覧

トイレ動作で評価しておきたいポイント

在宅復帰や、在宅生活の維持は療法士が目標として設定することが多いのではないでしょうか? その在宅生活をするためにポイントとなる動作の1つが トイレ動作です。 介助者に対してのアンケートでにトイレ動作に負担を感じている、というデータもあります。 つまり、トイレ動作はしっかりと評価しておきたいADLの1つです。 では、どの様なポイントに絞って評価していけばいいのでしょうか? 今回からトイレ動作について整理していきましょう。 1 トイレ動作に必要な工程トイレ動作は他のADLと比

アプローチの引き出しを増やしたい療法士へ

1年目の療法士の多くが ”アプローチの引き出しが少ない・・・” と悩むのではないでしょうか? 私も立ち上がりができない→キッキング という一連の流れしか考えられませんでした。 では、この流れを個別性のあるアプローチににするためには どの様な工夫が必要なのでしょうか? 本日はそれを整理していきましょう。 1 プログラムを立案する際に必要な要素運動療法は大雑把にすると何を目的にしているのか? 一言にすると ”失われた機能の再獲得”または”代用動作の獲得” です。 もっとざ

エンドフィールの感じ方

新人療法士の悩みを聞いているとよく聞かれるのが 『エンドフィールの違いがわからない』 です。 確かに教科書などでは ・骨性 ・結合組織性 ・軟部組織性 のエンドフィールがあるよ。と資料の中で見ますが、実際にどの様に感じられるのか?まではわかりません・・・ ROM測定で大切なのが、 可動域を測定した角度だけではなく、エンドフィールの種類によって可動域制限の要因を推測していくことです。 つまりエンドフィールの違いを感じられることが大切です。 今回はこの悩みについて整理してい

触診を学ぶ理由

『まずは触診だね』 新人療法士は臨床での技術を学ぶ際にこのように声をかけられることが多いのではないでしょうか? 触診・・・ すごく大切な技術の一つです。 では、なぜその触診を学ぶ必要があるのでしょうか? 本日は理由について整理していきましょう。 1 触診には2種類ある臨床で療法士が実施している”触診”は2種類に分けられます。 ① 状態を把握する触診 ② 部位の判別をする触診 臨床上、新人療法士がまず思いつくのが②の触診ではないでしょうか? 『自分が触っている筋は何筋な