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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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2020年7月の記事一覧

1年目の作業療法士へ

臨床で働いていると 『そのアクティビティってなんの意味あるの?』 と質問され、答えられない自分に悩んでいませんか? ・作業療法ってどんな効果があるのか? ・自分がやっていることは患者さんにどんな利益があるのか? ・本当にこれで合っているのか? 私も悩みました。 本日はこの悩みに向き合い、臨床での作業療法士の働き方について整理してきましょう。 1 なぜ悩むのか?なぜそこまで悩むのか? それは患者さん、利用者さんと真摯に向き合っているからです。 まずはその気持ちをしっかりと

運動学をどう勉強する?

4月に就職し、はや4ヶ月が経とうとしていますね。 臨床に出て、多くの悩みを抱えながら働いているでしょうか? 以前にも書きましたが、その悩みは患者さんと真摯に向き合っている証拠です。 悩みつつも少しづつ成長していることでしょう。 さて、4ヶ月ほど立ってくると少しづつ自分の課題に気づいてくるでしょうか? 新人さんの悩みで多いのが ・解剖学がわからない ・運動学がわからない ・触診ができない ・動作分析ができない などでしょう・・・・(これは私が新人の時に悩みです) 今回は、

”しているADL”と”できるADL”

臨床で働いていると、 『リハ室ではできているのに、病棟に戻るとしていない・・・』 と、”できるADL”と”しているADL”の違いについて悩んだりしませんか? この違いは何から生まれるのでしょう? そしてそれはどう解決していけばいいのでしょう? 本日はそれを整理していきましょう。 1 できるADLできるADLとはどういう状態でしょう? それは、自分で『これをやる』と決めて”意識的に行う動作”です。 例えば、意識的に行う起き上がりは ・頭を前になるように起こして ・なるべく手

触診のコツ

臨床で必要なスキルとして 『まずは触診だね』 とよく言われています。 では、その触診のスキルですが、どのようにすれば身についてくるのでしょうか? 本日は触診のコツについて整理していきましょう。 1 なぜ触診が必要なのか?なぜ触診が臨床で必要とされているのか? あくまでの私の意見ですが、患者さん・利用者さんに安心していただくために必要なスキルだと考えています。 患者さん・利用者さんは ・『なぜ自分の思い通りいかないのか?』 ・『なぜ自分の身体は痛いのか?』 と不安になっていま