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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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2020年6月の記事一覧

ICFで評価する必要性とは?

学生時代に評価実習・臨床実習で利用した人が多いICF(国際生活分類) 学生時代は 『指定されたから・・・』と無理やり項目を埋めていました・・・ そんな人は多いのではないでしょうか? なぜICFでその人を見ることが必須になっているのか? 本日はそれを私なりに整理し、そして臨床に出た今だからこそICFで評価を進めてもらいたいですね。 1 ICFとは?2001年から使用が始まったICF(国際生活機能分類)。それまではICIDH(国際障害分類)が広く利用されていました。 どのような

可動域制限は骨?筋?

新人療法士は 『可動域制限が骨が原因なのか?筋が原因なのか』 で悩んでいませんか? 私も悩みました。その結果、いろいろな評価方法も学びにいき、さらにごちゃごちゃになっていきました・・・ 今回はこの悩みを養成校で学んだ内容だけで考えていきましょう。 1 可動域制限とは?可動域制限は以下の2つに分かれています ① 拘縮:関節構成体以外の皮膚・筋などの軟部組織の異常や短縮により生じたROM制限 ②強直:関節軟骨、関節端、関節包、靭帯などの関節構成体そのものの異常により骨精に癒合

触診がうまくいかない療法士へ

臨床1年目で特に悩むこと それは触診ですね。 ・自分は何を触れているのか? ・正確なアプローチはできているのか? ・この筋に触れたいけど、どうすれはいいのか? となりがちです。 そこで触診を練習しようとしても、どう練習していいのか?と悩んでいませんか? 本日は私が1年目の時に学んだ触診方法について整理していきましょう。 1 触れられない原因を考える自分が触診した部位があるのに、触れられない・・・ そんな悩みを抱えることが多いと思います(実際私はそうでした)。 なぜ触診ができ

患者さんとの関わりで大切なこと

『歩けるようになりたい』 臨床で働いているとよく聞く主訴ですね。 でも、患者さんの状態を確認すると ・支持物なしで立位保持すらできない ・ステップも出ない ・排泄一部介助 と主訴と現状があまりにもかけ離れていることがあり、希望に添えないリハビリや助言をすることに悩んでいませんか? 本日はその状況を整理していき、関わり方のヒントをみつけていきましょう。 1. なぜ現状と希望がかけ離れてしまうのか?中途障害の場合、昨日まで歩けていたのに急に歩けなくなる・・・という状況です。人間

メールの書き方

前回までは電話応対について整理していきました。 今回は、メールでの注意点についてまとめていきましょう。 ちなみに、私も色々な方とメールでやりとりしますが、あることをされると非常に困ります・・・・ 1)送信先の相手も名前、自分の名前は必ずつけましょう送信先の相手や自分の名前は必ず明記するようにしましょう。 〇〇の件ですが、キャンセルでお願いします。 このようにLINE感覚でメールが届くことが多くあります。 受けとった相手は連絡先からアドレスを検索し、相手を特定する作業が必