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ムニ ことばにない 後編

一年ぶりの再会。観客として同じ場所で同じ演者にまた出会い直す事ができたことそれだけで感無量。

前編後編あわせて8時間の演劇は初めての体験だったが、10分だって10時間だってその作品に必要な時間はそれぞれ違う。

言葉にならない思いや感情にすれ違い衝突するシーンが多い中で、今まで使いふるされてきたキャッチボールという行為がこんなにも愛おしく感じるなんて。言葉と言葉を繋ぐ球体の存在に素直に心を揺さぶられた。

そしてラスト3幕目に披露した私たちの演劇も見事だった。今まで丁寧に積み上げてきたものを歌とダンスを取り入れながらエンタメとして昇華させるショータイム。モノクロの線に少しずつ絵の具が足されていくようだった。

愛する人と横に並んでパスタを食べ幕が閉じる。色が付いた生活がこれから始まる。