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バカリズム 侵入者たちの晩餐

ブラッシュアップライフの成功で紅白の審査員まで登り詰めたバカリズムの最新二時間ドラマ。憂鬱な仕事初めの前夜に鑑賞できてスッキリ眠れた。

前半はお得意のリアリズムな会話劇でまったり隙を作り、後半の掘っても掘ってもお宝が出てくるような怒涛の展開は流石というしかない。連ドラなのかニ時間ドラマなのか短編なのか、使える尺によって物語の書き方を変幻自在に変えながらちゃんとバカリズムらしさを残す。

濱口竜介監督の入門編がドライブマイカーと偶然と想像ならば、バカリズムはブラッシュアップライフと今回の侵入者達の晩餐で良いだろう。テレビ番組の出演や単独公演を一切辞めて脚本家に専念したらどんな凄まじい作品を生み出すのかも見てみたい気もする。

そろそろ是枝監督とタッグを組みそうな王者の風格。