シンデレラボーイだけに、

皆さんはシンデレラボーイという曲をご存知だろうか？勿論、DAMのカラオケランキングを覗けば上位に君臨し、大学生の知名度はおおよそ90%を超える。
知らないとなれば、研究室に監禁されて外界からの情報を遮断されているか、

女に相手されないのを逆恨みして女を叩いてる、俺のような大マヌケかの二択だ。

上京してきた清廉潔白純情激動な
女子大生をこの曲から得た知見を
元に、小洒落たマッシュ、小粋なステップ、
優雅なベッドインを決めた男子大学生の数は、
日本国の年間の自殺者の数を上回り、

女子大生が流した涙の総量はお洒落インスタ男の年間総射精量を超えているというのは有名な話である。

だが、人によって曲の好みがあって、一概に
否定するのは良くない。
筆者も、シンデレラボーイを聴いてこうなる
未来があったのかなと、往々にして思想に耽る夜もあったのだから。

俺も頭は弱いがアホではない。
時代の流れや、
その時々の流行りがあるのが当然である。

40年前の動画を見た時に、そこにいる若者達を見て、「訳のわからないファッションをしているな」や、曲を聴いて「変なリズムだな」と思うのは当然である。

見た目や容姿もそうだ。2000年代、ジャニーズが世を席巻していた時は、男たちがこぞって襟足をエリマキトカゲのように伸ばし、

EXILEが流行れば男たちはこぞって、
自分をトースターの如く焼いた。

だが、今エリマキトカゲの様に髪を伸ばせば、「ゴールデンボンバーの新メンバーですか？」と聞かれるのがオチで、

食パンの如く身を焦がせば、
バターを塗られるのがオチだ。

今の世の中の正解は、男は、

「とにかく万人とセックスして、自分なりの
人造・エモエピソードを作ること」

容姿に関しては
「とにかく甘ったるい映画に出てくる様な、
優しさ・誠実さを全面に出した容姿になること」

女は、
「クズに体系的に分類される男に抱かれる事で、
流行りの曲に没入感を得て、世の中に“同意”を
得られる様な価値観を形成すること」

容姿に関しては、筆者はそもそも語るほどの
好みもなければ、
異性を容姿で判断する権利もないので、
筆は置く。

だが、それは悪なのだろうか？

男性のケースに関しては、生物学上、身体に
命を身籠ることはないために、複数人と行為を
行い、種を蒔くことの方が人間としては優れている。

また“性行為”のハードルが出会い系アプリの普及で、著しく下がり、
また現代日本が作り上げた曲調のままに真っ直ぐ行きた場合、そうなるのは当然である。

戦時中の日本男児は、本気で竹槍で
戦闘機を落とそうとしていたのだから、世の中の
時流によって価値観が形成されるのは自明だ。

女性に関してもそうだ。

高校に上がり、一番多感な時期にラジオを聞けば
一般的に”邦ロック“と言われる、
好きでもない容姿のいい男とセックスした後に、その男を追いかけて、相手されないことが美徳と
される価値観を埋めつけられ、

Youtubeを開けば、
容姿のいい男と女が、行う恋愛バラエティー上で　作り上げられた”恋愛寸劇“をあたかも、実存するものかの様に流れていて

Tiktokを開けば
同級生より遥かに容姿のいい男が、
タバコをふかし、”沼“だのなんだの、口走る。

そんな状況で、上京(硬い韻)をした場合、
上記した様な価値観になるのは、しょうがないのではないか。と感じる様になった。

そんな中で、生まれたのが
シンデレラボーイという曲だ。

子供にバイキングを取らせたら、
揚げ物、ハンバーグ、ポテトとなる様に
メイン所を全て手堅く抑えた、
欲張りセットの様な曲だ。

冒頭の、
頭じゃ分かっていても体は追いつかない

なんていうのは、Chat GDPに”沼“とは？と聞いた時の、模範解答の様なものであり、

挙句、サビでは男が案の定タバコを吸っている。

濡れたままのバスタオル
浴室にかけた8時
散らかった部屋にはひとり
またカラダ許してしまったな

に関しては、
バスタオルは1ヶ月に一度しか洗濯せずに、

ゴキブリさざめく万年床で泣きながら

センズリをこく筆者にとっては、

タワマンに住みながらガンジスのせせらぎを想像するくらい難しい情景である。

が、”エモい“という感情がすでに多感な時期に成立している若者にとっては共感できるのであろう。

そして、一番終わっていると私が考えているのが

この曲を書いているのが男

ということである。

そう。この曲、男が書いているのである。
いや、まだわかるんですよ。
女性が描いているのであれば、

自身の情動を
赤裸々に書き起こした”感情“や”思い“なんですけど、これ男が書いてる以上

”女ってこういうの好きなんだろ？“
”これがエモいんだろう？

って思って書いてんだろこいつ。って思ってしまうんですよね。
あと、普通に考えて、これ自分で書いてるってことはこいつも”シンデレラボーイ“の時期、
あったの高らかに宣言しているのようなもんじゃん。と感じてしまうのです。

最後の
”騙されてあげていたの“

も、私は女性が描いているならね、
客観視できていて、本当にこいつ魂で叫んでるなって思いますよ。

でもね、これ、何回も言うけど男が書いてんすよ。

俺のこと好きだったけど、騙されてあげていたのとか思ってんだろ(笑)、ただの何十人いるセフレなのに(笑)、
みたいな含みにしか聞こえないんですよ。
騙してたであろう男が、これ聞いて
自分の経験に重ねてタバコ吸ってんすよ。

でも、こいつがドンなんですよ。若者の価値観を今形成しているのはこいつで、共感を得てるのもこいつなんすよ。

そう考えた時に、
私は聞けなくなってしまったのです。

なんでそんな嫌いなんですか？と聞かれた時に、
うまく言語化できなかったけど、
多分、そう言うことなのです。

でも、こういう価値観に同調できなくて、
こんな文書いている俺が、一番気持ち悪いのは知っています。

だからさ、俺も、バンドデビューしようかな、
曲出そうかな。

曲名は

”6畳半妖怪爆シコリボーイ“

とかでいいかな。

頭じゃ分かっていても、体が追いつかない、
だって出会い系アプリだと上位10%のイケメンが、女を食い散らかすから〜、

タバコ買う金も無い〜、

濡れたままのバスタオルを嗅ぐと、学生時代
掃除で使ってたバスタオルを思いだす〜

こんな曲作ってたら、ライブ会場に陰鬱な男、
逆張り女しか集まんなそうだから、やめましょう

最後に、

これを読んだ俺に思ってるあなたの感想を
ズバリ、一言で当てましょう。

死んで〜

シコって寝ます。起こさないで下さい