俯瞰

漠然と横たわる絶望に耐えられない。
常にコマンドの右下に“死ね“って
置いてある感じ。


向けられた好意もあった。
大半はヘラヘラ笑って、達観したフリして返してた。そのうち、何も無くなった。
そういう機会も何回かあった。
大体の場合はちんこも勃たないし、
クッソ下手くそなセックスを
披露する羽目になる。
後で採点されんのかな、とか考えたら俺の
プライドが許さなかった、自分中心だった。

恐らく、大半がエンジンを踏む場面で俺は
フロントガラスを舐め回して異常者を演じた。

”異常性“は面白がられる事は無かった。


別に自分を不細工だと思ったことはない。
人格形成の時期の自身の扱い、
そう振る舞うのが適切だと判断した。
18年間分の回答集があったから。

別に完全にモテなかった訳ではないかもしれない、少なくともインスタであんな言動を
する必要があるほどではない。

いや、そう思ってるだけかもしれないけど、
初対面の人間なら、誰も俺の思想を知らないから。インスタグラムで四方八方に中指立ててるせいで、知り合いの異性から魑魅魍魎の類だと思われてるのも流石に理解している、別にいい。

男で良かった。
女性の方がまだ、異性に対する顔のパーセンテージが低いから。
一部が本当に不細工の話を
聞いてくれないってだけで。

それも2、3言話せば分かるようになった、
だから自分が去れば傷付かなかった。
上京してからの数少ない、学び。

俺はあまり、”仲の良い友達“の投稿欄を
使わない。恥を晒す対象を選んでもあまり意味ないから。　対して仲良くない奴の間では
恐らくキチガイ扱いされてるだろう、それでも別に良い。インスタのフォロワーの8割は、死ぬまで会わないだろう、勝手に思っててくれ、
面白いと思ってるなら嬉しいし、キチガイ扱いでもいい、むしろその感性が正常であろうから。

居酒屋でも楽しめなくなった。
男女2:2で飲んでる組を見れば、この後セックスすんだろうな、全然男カッコよくねぇのにとか

行きつけにの居酒屋に地雷系みたいな女がいれば、どうせ訳わかんねぇセフレに紹介されて来てんだろうな、お前にはわかんねぇよ。とか

な事ばっか考えてる、現在進行形で。

最近はでも恐ろしくなって来た、
周りの女性でぶっ飛ばしたくなる奴は
多少いるけど、仲良くないからどうでもいいし、
仲良い奴は基本皆優しかった。

架空の敵と戦っていた。
話を聞いてて、ん？
と思う事も恋愛相談くらいだけど、自分の脳みそがおかしいのは自明だし、話してくれたのだから多分、悪気はないし悪い人ではないのも
もう少し早く理解するべきであった。

このキャラクターに疲れた、思想と言動がおかしいかもしれないけど、
多分皆おかしい中で、インスタという公共スペースでわざわざ札を出して
狂人ぶってるのは寒い上この上ない。

「頭のおかしい」に憧れすぎた。てかそれがかっこいいと思ってた、てか思ってる、今も。

本当に気が狂った人間になりたい。
俺は正常すぎる。