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売上を追わない❝のんき経営❞で40年間赤字なし!【カンブリア宮殿より】

こんにちは。やまりです☺

本日は、「売上がすべてではない」とお考えの方に向けての記事です。

今回は、2022年7月14日放送のカンブリア宮殿で紹介され、現在TVerで【傑作選】として無料配信中でもある、厳選素材の絶品サンドイッチ専門店「メルヘン」「のんき経営術」を取り上げます。

※見出し画像は、サンドイッチハウスメルヘン公式ホームページより拝借したものを使用しております。


現場主義のサンドイッチ店

ショーケースには常時30~40種類のサンドイッチが華やかに陳列され、季節ものを含めると年間で約300種類のメニューが登場する「メルヘン」。
常に出来立てを味わってもらおうと、メルヘンでは工場を持たずに27店すべてに厨房が備わっており、店内厨房を設けられないところには出店しないというこだわりを持っている。

野菜はその場でカット、クリームもその場でホイップするのでふわふわの食感となる。
素材へのこだわりも強く、特にパン生地に関しては、発酵させる機械、生地をこねる機械などシステム作りからメーカーと開発してきた。
通常の食パンは、味わい重視の小麦粉を使用し、温室で4時間熟成させるのに対し、メルヘンの食パンは、あえて味わいを主張しない小麦粉を使用し、冷室で18時間熟成させることで、中身を引き立てるパンを作り出している。
あらゆる具材を挟んでも重たくならない口どけの良さと、余計な味がないご飯のような素朴さが特徴だ。
卵は1個60円もする高級品ヨード卵・光を使用し、フルーツも社長や従業員が現地を訪れ決めている。

27店中1番の売上を誇る東京駅内の「エキュート東京店」では、メニュー数を他店よりも少ない数に絞り込んだり、セットメニューを作るなど、商品を売るための工夫もしている。
新幹線の発車時刻など、限られた時間の中で購入する客が多いため、接客時間は1人約30秒。
「迷わせない、短時間で選べるようにする」ため、店内から余計な情報を排除している。

また、メルヘンには営業社員が40年間1人もいたことがない。
営業活動をせずに商品の方が一人歩きし、商品が営業してくれた、と社長は語る。
営業しなくても誘致の話はひっきりなしに来るのだが、店舗数を拡大するつもりはなく、店舗を1つ増やすごとに1店舗減らすことを考えながらやっている。
そこには、身の丈にあった❝のんきな経営❞で常に気持ちにゆとりをもった商売をし、商品作りを丁寧に、手の届く範囲で確かなものを作りたい、という社長の思いがある。


のんき経営=無理のない店舗数で準備を万端に


目指すは❝のんきな経営❞

社長の原田純子は、勤めていた食品販売会社から32歳で独立し、1982年東京都・田無市に小さなサンドイッチ専門店「メルヘン」を創業した。
美味しいサンドイッチを丁寧に作る店にしよう、ただし絶対に無理はしないと「のんきな経営」を目指した店づくりを目指した。
「稼がないといけない」「大きくしなければ」などと思わず、みんなで楽しく働ける職場が作れたら、という思いが強く、従業員たちをまるで家族のように気に掛ける姿が印象的だ。

次第に口コミで評判を呼び、創業3年で年商1億円の人気店となると出店依頼が殺到。
郊外の路面店でのん気にやり、従業員は何日間か店を閉めて旅行もできていた環境から、都心の百貨店へ出店することは、メルヘンにとって大きな転機となった。
しかし店の拡大と同時に、お客も増えていくと「のんき」とは真逆な忙しさに追われる店に。
従業員たちは疲弊し辞めていく者が続出。
売上が上がっても、喜ぶものは誰もいなかった。
社長は「のんきな経営」のためには、常に余裕を持って判断を下す状態が必要とあらためて感じる。
やることをやらないと結局のん気じゃなくなる、のん気に暮らすために先手を打つ、と社長は語る。
メルヘンでは店舗は増やさず25~27店をキープ、身の丈にあった経営を心掛けている。

そんなメルヘンもコロナ禍では大打撃を受けた。
東京駅の店では1日120万円の売上が、2万円という状態に。
しかし、社長はそれを「今だからこそできること」に発想を変えて、従業員が育つ環境づくりに生かした。
「売れない店とはこういうこと」と自覚させ、来てくれる客へのありがたみ、低い売上でも利益を出すことなどを学ばせた。
一方で、おうち需要で客が倍増した郊外の店舗には、「売れる」ということを学ばせた。
コロナ禍での経験が、どんな店舗にも対応できる人材を育てることに繋がった。
2022年6月期の決算では見事V字回復を果たし、創業以来40年間赤字のない企業として経営を続けている。


最後に

今回は、サンドイッチ専門店「メルヘン」の「のんき経営術」を、カンブリア宮殿の内容をもとに紹介してきましたが、いかがでしたか?

経営への考え方は十人十色だと思いますが、原田社長の考え方は個人的にとてもしっくりくるものがあり、今後自分が独立するにあたって大切にしていきたい考え方だと思ったため、今回記事にしてみました。

このお正月休みに久しぶりにTVerを開いたことがきっかけで、傑作選として再掲載されいてた今回の動画と出逢い、視聴することができて嬉しかったです☺

現在、TVerで無料配信中ですので、気になった方はこの3連休中にでもぜひチェックしてみてください!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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「メルヘンのサンドイッチ食べてみたいな」
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