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「竹中俊 × 鈴木えみ(Lautashi)」ライブ対談2022.3.22

鈴木えみがデザイナーを務めるアパレルブランド「Lautashi」とユーザーをつなぐ承認制有料コミュニティ「I to Lautashi(いとらうたし)」。表面的ではない豊かさを提供できる場所作りを目指し、各分野の方をゲストに迎えたライブ対談やワークショップを定期的に実施している。
3月22日には、35人のパパとしてネパールで孤児院を運営するほか、日本全国で講演活動をしながら貧困と環境問題を中心に取り組む社会活動家・竹中俊さんをゲストに迎えトークを繰り広げた。

鈴木えみ(以下、鈴木) 竹中さんはインスタグラムでいろいろなことを発信されていますが、本当に毎回勉強になることをアップされていますよね。私はバレンタインに合わせてチョコレートのボックスを作らせていただいたのですが、カカオについてのお話もアップされていて、そういう現実もあるんだと知りました。
——— 社会活動家・竹中俊さん(以下、竹中) 日本は7〜8割くらいのカカオをガーナから仕入れていますが、77万人の子どもが学校に行かずカカオの生産に携わっていて、いわゆる児童労働を生み出しているんですよね。日本のチョコレートはおいしいですが、そういうカカオが使われているんです。

鈴木 こういった発信はいつから本格的に始められたんですか?
——— 竹中  SNS自体を頑張ろうと思ったのは7年くらい前からで、当時は貧困問題、環境問題、SDGsについて発信しても周りの人にあまり理解がなかったり受け入れてもらえませんでした。この3〜4年くらいで本格的に発信を始めました。

鈴木 7年間言葉にして発信することはすごくエネルギーがいることだと思うのですが、そのモチベーションはどこにあるんですか?
——— 竹中 楽しいんです。こういった問題について勉強することも好きで、発信はメモのように自分に言い聞かせていることが多いです。疲れることは全くなく、SNSを通していろいろな人と出会えることも楽しいです。

鈴木 7年前と比べて気持ちの変化はありましたか?
——— 竹中 最初は子ども達が苦しんでいたり困っている人がいるのにそれを無視する社会のルールや人々の無関心さに腹立たしさはありました。でも、それぞれ必死に生きていてそれぞれ真実や大切なことがあるから、自分も必要な情報をしっかり選択することが大事で、自分にとっての真実や重要なことだけを頭に入れてそれ以外は捨てる作業をしていたら問題なくなりました。

鈴木 情報を選択することは重要だなと私も思います。最近では娘がおうちでお手伝いをして貯めたお小遣いを寄付したいと言い出して、私も寄付先やそういった団体を一緒に勉強しようと思っています。
——— 竹中 いいですね。動物の保護だったり、子ども達の支援、震災の被災者のサポートなどできることはたくさんあるので、どこに目をつけてやっていくかで得られるものも変わってくるかなと思います。

鈴木 調べるだけでもすごい量の勉強になりそうですね。一つの問題に向き合うと次々に目を向けなければいけないという気持ちが生まれそうな気がするのですが、竹中さんのマイルールはありますか?
——— 竹中 全部の問題はつながっているので、自分や社会の役割分担だなと思っています。多くの人と一緒にやっていくというのに意味があると思います。

鈴木 みんなでやった方が大きな力ですもんね。今度いとらーさんとみんなで何かをするという企画がやりたいです。
——— 竹中 夏祭りの時季に児童養護施設に行ってみんなでお祭りをするとか、色々とできますよ。

鈴木 いいですね。みんなで体験できることも引き続き考えて、また相談させてください。今日はありがとうございました。


■竹中 俊(たけなか しゅん)
1996年05月23日 大阪生まれ
2016年からネパールで支援活動を開始、孤児院の運営。35人のパパとして活動。世界を周り貧困や環境などの社会問題をInstagramで発信。活動はメディアにも取り上げられ、日本・世界を周る生活を送りながら250回以上の講演会を開催。売上をネパールの子どもたちへ全額寄付するBar.Sunshineを大阪で経営。活動家が集まる竹中俊オンラインサロンBroker運営。子ども食堂のサポート、北海道で自給自足村の運営、大阪・沖縄で活動家が集まるシェアハウスの運営、全国各地でクリーン活動、リサイクル事業を展開し環境活動も積極的に行う。
https://instagram.com/takenakashun

■「鈴木えみ」
1999年にモデルとしてデビュー。 2017A/Wに自身がデザイナーを務めるブランド「Lautashi(ラウタシー)」を発表。
2019年に開始されたアマゾンファッションの新サービス「The Drop」の企画では、アジア圏では初選抜され完売が続き話題となるなど、各方面でプロデュース能力が注目され、その活動は多岐に渡る。プライベートでは一児の母。

■「Lautashi」
2017年に鈴木えみが立ち上げたアパレルブランド。
コンセプトは、「求めるものは奥行きのある佇まいと存在感、 そして内面から湧き出るしなやかさ。 存分に力を発揮できるように、鎧となろう。」
2020プレフォールコレクションより、デザイナーが幼少期を過ごした90年代の上海での記憶をコレクションに反映。
https://lautashi.com

■「I to lautashi」
あなたと私とラウタシーで”いとらうたし”な日々を共に過ごしていけたら、そんな思いで会員制の有料コミュニティを2020年5月1日にローンチ。
インスピレーション源や洋服作りのプロセスなどのメイキングを共有しつつ、ファッションだけにとどまらず様々な有意義な情報をシェアしコミュニケーションを取り、カスタマーとの密な距離感を目指す。
今後も積極的にライブ対談やオンラインワークショップを実施し、表面的ではない豊かさを常に意識したコンテンツを提供する。 https://lautashi.official.ec

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