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コロナ禍の私費留学(ロシア)について①

初めましての方は初めまして、都内の大学でロシア語を専攻している花村(はなむら)と申します。

実は(ここを読んでくださっている方の多くはご存知かと思いますが)、今年の9月からロシアはサンクトペテルブルクで語学留学をしております。大学の協定を利用した交換留学ではなく、私費留学です。

それに関連し、今回から数回にわたって

コロナ禍の私費留学(ロシア)

についてお話したいと思います。

0. はじめに

私費留学、特にこのコロナ禍にロシアに私費留学をする学生は少ないため、情報を得られず困っている方も多いのではないでしょうか。

私が良い見本になるかはかなり怪しいですが、ここで私の考える私費留学のメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

1. 私費留学のメリット

①自分で留学生活について決めることができる
②コロナ情勢の影響を比較的受けにくい    

私費留学には多くのメリットがありますが、ここでは私が私費留学をする中で強く感じているメリットについて紹介させていただきます。

まず、私費留学には自分で色々決められるというメリットがあります。例えば留学先で何をするか、どれくらいの期間留学するか、どの大学に留学するか、などです。交換留学の場合、帰国までに現地のロシア語の試験(ТРКИなど)に合格するよう所属大学(日本で通っている大学)に要求される場合がありますが、私費留学では特にありません(奨学金を受け取る場合などは変わってくると思います)。
また、私費留学には選考はないため、留学先から許可が降りれば希望の大学に留学することができます。

そして私費留学は所属大学を介さないため、コロナの情勢の変化に伴う所属大学からの指示の影響を受けにくいというメリットがあります。とはいえ渡航の禁止や帰国勧告は学生の安全を考えた上での指示ですので、大学の意向に従わないという選択をする場合は自己責任と考えた方が良いと思います。
私もこれに関してはかなり悩みましたが、それでも絶対に留学したいという強い意志があったため、私費留学を選択しました。

2. 私費留学のデメリット

①奨学金を受け取れる可能性が低い
②渡航大学における交換留学生と私費留学生の対応に差がある場合がある
③単位互換ができないor大変
④何より諸手続きが大変

実は私費留学のデメリットは少なくないです。私はこれを「留学に確実に行ける代償だ」と考えて準備していましたが、コロナ禍さえなければ私は確実に交換留学の選考に出していたと言い切れます。デメリットはかなりあるので一つずつ詳しく見ていきます。

①奨学金を受け取れる可能性が低い
これに関しては私のリサーチ不足かもしれません。私が学部1年生の時に応募したいと思っていた奨学金の応募条件の一つに交換留学生であることとあったこと、コロナ禍で奨学金がそもそも出るのか不透明だったため、奨学金は諦めました。

②渡航大学における交換留学生と私費留学生の対応に差がある場合がある
これは渡航する大学によってかなり変わってくるのですが、交換留学先としてポピュラーな大学であっても私費留学する場合は学費が高かったり、私費留学経験者からの評判が良くなかったりします。そのため、もし私費留学を検討される場合は留学しようと思っている大学で実際に私費留学をしていた知り合いを探して話を聞くことをお勧めします。

③単位互換ができないor大変
これは所属大学によると思うのでまずは所属大学に問い合わせてみてください。私の大学の場合、私費留学は休学をして留学することになるのですが、単位互換を希望する場合は渡航前と帰国後に単位互換の申請をしなければなりません。渡航前の申請の時点でカリキュラムや大学の情報などの書類を求められ、その後の大学事務側の審議を通過して初めて単位互換の申請の申請(正式なものは帰国後となるため)が受理されます。正直、大変でした(笑)。

④何より諸手続きが大変
前述したような手続きは序章に過ぎません。私費留学は留学について大学に問い合わせるところから大学からの招聘状(プリグラシェーニエといいます。これがないと留学できません)の受け取り、ビザの申請、現地での学費の納入、そして渡航後留学先で留学の契約を結ぶまでのほぼ全てのプロセスを自力で行う必要があります。私はほぼ自力で留学の手続きを行いましたが、正直かなり大変でした。ほぼ自力とはいえ、様々な場面で先輩方に相談に乗っていただいたりアドバイスを頂いたからこそ、なんとかやり遂げられたのだと思います。

自分で手続きをやるメリットは、ロシア語での交渉力がつくことだと思います。私は英語が全くできないため、留学先の事務員さんとのメールのやりとりはロシア語で行っていました。大変ですが、この苦労は自分の大きな成長に繋がったと思います(そして案外なんとかなります)。

もちろん、お金はかかってしまいますが大手代理店などに手続きを委託する選択肢もあります。不安な方はそちらを検討してみても良いでしょう。

3. おわりに

いかがだったでしょうか。今回書いたメリット・デメリットは私の主観となっております。コロナ禍ということもあり、常に情勢は変化しておりますことも踏まえ、私の記事が皆様のお役に立つことを心より願っております。


最後まで読んでいただきありがとうございました!次回は私費留学の準備について書ければと思っておりますので、次回また読んで頂けると幸いです。


花村

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