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Design Thinkingというアプローチ

今日からDesign Thinkingの講義が開始された。

受講生は11名で全員国際生(APUでは留学生ではなく国際生と呼ぶ)。
講義はもちろん英語で、
全員で地元企業の抱える問題点をdesign thinkingを使って発見し、
それを解決するプロトタイプを作って企業に提案する。

協力してくれる企業さんは大分製紙株式会社

田北社長は同じ慶應義塾大学出身。
やはり慶應ネットワークは強いし、
このネットワークの一員になれていることは大変うれしい。

今日はイントロダクションでassignmentとして課していた
Harvard Business Review のDesign Thinkingに関する論文のリフレクション。
Kaiser と Shimano がどのようにデザイン思考を用いたのかを
全員で確認し、デザイン思考の考え方を理解してもらった。

Brown, T. (2008). Design Thinking. Harvard Business Review, 86(6), 84-92.

Design Thinkingは共感プロセスから始まる。
共感して、問題を定義し、アイディアを創造し、プロトタイプを作り、
それがうまく機能するか検証する。

Simano のケースでは、アメリカ人の成人が自転車に乗らない、なぜだ?
という疑問から始まり、マーケティング調査によって
実はだれもが子供のころに自転車に対する良い思い出を持っていること、
だけど危険、高価、道が自転車に適していないなど、
いつのまにか自転車から離れてしまっていることを
共感プロセスにおいて発見している。

そして、これに対してCoasting bikes といった新しい自転車のアイディアを具現化し、プロジェクトを成功させている。

以前のエントリーで書いたけれども、
Design Thinking では共感する、という最初のプロセスがとてもユニークだと思っている。なぜなら、それは多分に主観的なものだから。

今回初めて学生にDesign Thinkingを教えるわけで、
不安と期待でいっぱいだけれども、
今日の学生の様子を見ているととてもやる気だし、
面白いことができるんじゃないかな。

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