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洋菓子屋へおつかいに

金色に煌めく小さなプレートが、ずらりと並んでいる。頼まれた焼菓子よりも、ショートケーキについ目がいく。でも、今日はダメだ。きゃっきゃと横で飛び跳ねる息子を制し、店員から箱を受け取った。美味しいお店だというのに、私たちが今日最後か。息子は、白い半月に追いかけられるのを楽しんでいた。

(140字)


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