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ファッション遍歴を振り返る②

ファッション遍歴の振り返り、今回は大学生編からです。
前回はこちら。

大学生

迷走期というか暗黒期というか、何を着ればいいのか分からなくて困っていた時代でした。
高校卒業後の春休み、大学デビューするぞと意気込んで服とバッグを新調。大学初めての授業が1年生の必須単位の授業だったので、新しい服とバッグを身に付けてワクワクしながら教室に行ったのですが…。
もうね、クラスの女子が皆おしゃれで…(顔を覆う)。服だけじゃなくてヘアスタイルもメイクもばっちり決めている子が多くて、すっぴんで髪は梳かしただけの自分は完全に野暮ったい子でした。
あと大学時代は人間関係がうまく構築できませんでした。3人以上で話していると気付いたら話について行けなくなったり、ゼミの打ち上げでお菓子を食べようとしたらあまり話したことのない男子から「ニキビできるぞ」とからかわれたり。こんな感じでゼミには馴染めなかったし、サークルもやっていなかったので大学時代は友達ができませんでした。そして友達ができないのは自分がダサいからだと思い込んでいました。(まあ真の原因は「話しかけられ待ちの受け身な姿勢で自分からコミュニケーションをとろうとしなかったから」なんですが、当時は自分がダサいから周囲から相手にされないのだと本気で思い込んでいました。恐ろしい。)
そうして「おしゃれになって周りを見返したい」という歪んだ動機でファッションの研究を始めたのですが、どうすればおしゃれになれるのか全然分かりませんでした。
まず同年代の子が着ているコーデが似合わない。当時はケーブル編みニット×ロングスカートとか、デニムジャケット×ミモレ丈スカートみたいなコーデの子が多かったのですが、ケーブル編みニットは年齢不詳感出るわミモレ丈スカートはふくらはぎの太さが目立つわで全然似合いませんでした。かといって自分に似合う服も分からない。そもそも皆が持ってる服を着るのが嫌。でも高い服も買えない。店員さんが怖くてお店に入れない。そもそもファッションの系統もよく分からないし、自分がどんな雰囲気のコーデが好きなのかも分からない。
こんな感じで迷走しまくって結局プチプラで微妙な服を買う…という状態が続いていました。メイクやヘアセットも勉強したいと思いつつも、周囲に詳しい人がいなかったしお店の人に聞く勇気も出なかったため、大学4年間はすっぴん&地毛(ノーアイロン)で過ごしていました。

大学時代後半にパーソナルカラーと骨格診断の存在を知り、自分にどんな服が似合うのか分かるかもしれないと思い、受けに行きました。
受けたのは都内の某百貨店が実施しているサービスで、パーソナルカラー診断(春夏秋冬の4タイプ)、骨格診断(ストレート、ウェーブ、ナチュラルの3タイプ)、顔タイプ診断(キュート、フェミニン、クール、フレッシュの4タイプ)をしてもらいました。(顔タイプ診断については当時は存在を知らず「何の役に立つのかは分からないけどとりあえず見てくれるなら見てもらうか」くらいの気持ちで診断に臨みました。)
ちなみに診断結果はこちら。

パーソナルカラー:1st夏、2nd春
骨格:ウェーブ
顔タイプ:フェミニン

色はパステルカラーが似合うと言われ、特にピンクやパープルが似合っていると褒められました。(ちなみに前回書いた通り、うちの母親は私に似合うからとよくピンクを勧めてきたのですが、奇しくもその見立ては正しかった事が証明されました。見事な伏線回収…)
服の系統としては柔らかい薄手のブラウスやハイウエストのシフォンスカートなど、女子アナが着ていそうなコーデを勧められました。が、残念ながら着たいとは思えませんでした。だってシフォンスカートって自転車乗れないじゃん。そもそも女子アナコーデってヒール履いてハンドバッグ持って髪巻いてきちんとメイクして…みたいな事ができる人が似合うイメージがあるじゃないですか。毎日自転車で駅まで爆走するからスニーカーとリュックがデフォ装備&顔はすっぴん&髪は寝癖直しただけみたいな自分には着こなせると到底思えませんでした。まあ診断結果については「とりあえず黄みや青みが強すぎる色は避けて、柔らかい素材の服を選んで、なるべく上重心になるような服を選べばいいんだな〜」と、自分に都合の良いところだけ参考にする事にしました。
自分がどんな雰囲気のファッションが着たいのかはますます分からなくなりましたが、似合う色や素材の傾向を知る事ができたという意味では受けて良かったと思っています。

社会人なりたての頃

就職先はオフィスカジュアルOK、というより女性はデニムやサンダルや露出多い服じゃなければ大体OKみたいな緩い会社でした。先輩の服装を観察すると、大学時代の服を引き続き着ていそうな雰囲気の方もちらほらいました。
私のオフィスコーデはどんな感じだったかというと、大学時代に受けた診断のお陰で色選びにはあまり悩まなくなりましたが、ファッションのテイストは定まらずブレブレでした。ファッションビルやショッピングモールで買えそうな価格帯の店をハシゴしてもピンとくる服に出会えず、結局ユニクロで無難な服を買う…というパターンが多かったです。ユニクロ以外で買う時があっても、コーデを考えたうえで買うのではなく服単品で気に入ったものがあれば買うというスタイルだったし、特に定番のブランドもなかったので、手持ち服のテイストはバラバラでした。そのくせこだわりは人一倍強くてなかなか着たい服を見つけられず、週2、3回同じ服を着ることもざらにありました。今なら別に週に2、3回同じ服を着てもいいじゃんと思えるのですが、当時は「同じ服ばかり着るのは恥ずかしい、バリエーションを増やさなきゃ」と考えており結構気にしていました。そんな折、入社1年目の忘年会で男性の先輩に「いつも同じ服着てるよね(笑)」と言われたことは今でも根に持っています。
(今なら「そうなんです。ファッションに興味はあるんですけど、ブランドとか色々あって分からなくていつも同じ服ばかり買ってしまうんです。よろしければおすすめのブランドを教えて頂けませんか?(人の服ばっかじろじろ観察して何しに職場に来てるんですか?気持ち悪い)くらいは言えると思うのですが、当時は何も言い返せず曖昧に笑ってやり過ごしてしまったのが悔やまれます。)
そんなこんなでファッションのテイストがバラバラなのを何とかしたいと思ったので再度イメコンの力を頼ることに。ここで初めて「似合う服のテイストを知るには顔タイプ診断がいい」ということを知り、前々から気になっていた個人経営のサロンでトータル診断を受けることにしました。
ちなみに診断結果は以下の通りでした。

パーソナルカラー:1st夏、2nd冬
骨格(3タイプ):ウェーブ
骨格(7タイプ):クラシック
顔タイプ:エレガント(直線寄り)

スペックだけ見るとド派手な花柄スカートとか勧められそうな雰囲気ですが、「パーソナルデザインはグレースですね。ぬまちさんは落ち着いた雰囲気があるので服はシンプルでいいです。小物で華やかにしましょう。エレガント向けな服は普段着にしづらいのでソフトエレガントやクールに寄せてあげるのがおすすめです」ということで、日常に取り入れやすそうなアドバイスをたくさん頂きました。また服のテイストについては、診断してくれたアナリストさんとスペックが近いことが分かったので、「アナリストさんのような綺麗目でシックだけどどこかに華やかさがあってラグジュアリーな雰囲気を目指そう」という指針ができました。(アナリストさん、ご自身のコーデをよくブログやインスタにあげていらっしゃる方なのですが、どのコーデもファッション誌に載っててもおかしくない位センスが良くておしゃれなんです…!今でもファンでこまめにチェックしています。)

※ちょっと注意書き※
イメコン詳しい方は気付いたかもしれませんが、こちらのサロンはパーソナルデザイン本家系列のサロンではありません。ですがただ教科書通りの提案をするのではなく、トレンドやライフスタイルも考慮したうえで着こなしのアドバイスをして下さるところなので、診断を受けて良かったと思っています。(それはそれとしていつか本家系列のサロンでPD見てもらいたいし、パリ流ファッション診断も受けてみたい。)

ファッションのテイストも方向性が定まりめでたしめでたし…かと思いきや、実はそうではなく。というのも、アナリストさんを真似てきれいめなコーデを目指そうとしたのですが、ついカジュアルに寄ってしまいがちでアナリストさんの雰囲気とは似て非なる方向になりがちでした。また、服を選ぶときに「自分のスペックに合うか?」という観点で考えることが多くなったのですが、主体性なく服を選んでいるように感じてモヤモヤするようになりました。
ちょうどこの頃ミニマリストという方々の存在を知り、「少数精鋭のモノたちで心地よく暮らす」という生き方をしてみたいと思ったのですが、ミニマリストのファッションというとシンプルな服を制服にしている方が多いイメージがあって、自分はシンプルすぎる格好だと寂しくなって似合わないから向いてないんだろうなと少し諦めていました。

現在

イメコンスペックだけで服を選ぶのも窮屈だし、ミニマリストになりたいけどシンプルすぎるのはちょっと…と悩んでいた時、あきやさんの著書「一年3セットの服で生きる」と自問自答ファッションに出会いました。
制服化ってシンプルな服でやらないといけないと思い込んでいたのですが、あきやさんのコーデを拝見して「制服化ってシンプルな服じゃなくてもいいんだな」と気付くことができました。目から鱗でした。
その後は今まで買った事のないような高い服を試着してみたり、自分のコンセプトを考えてみたり、こうやって文章を書いてみたりと、今までやってこなかった方法でファッションに向き合っています。
去年の12月に自問自答ファッション教室に参加してコンセプトを決めて、今年の4月にシン・コンセプトを考えてみましたが、今まで「なりたい」や「好き」にあまり向き合ってこなかったことに気付きました。そして改めて考えだすと難しい。なりたい自分像はまだまだ解像度が荒いし、「好き」も人から似合うと言われたから好きだと思い込んでいるだけなのでは?という気がしてきています(でも難しくてもファッションについて考えることは楽しくて、ああやっぱり私はファッションが好きなんだな、と思いました)。
「似合う」は第三者が教えてくれますが、「なりたい」や「好き」は誰も教えてくれません。知っているのは自分だけ。自分に向き合って答えを掴むしかない訳です。自問自答ガールズの皆さんのアウトプットを見て、自分も早く答えを見つけなきゃと焦ってしまうこともあります。でも「誰かと競うものではないのだから」と自分に言い聞かせて、これからも自分のペースで自問自答していきたいと思っています。

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