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「持続化給付金」「文化芸術活動の継続支援事業」申請しましたか?

コロナ渦の影響で、出店するはずだったイベントが中止になったり、委託先のお店が休業になったり、お外に付けて行く前提の作品をメインに作ってたのが需要なくなったり……。
PROなハンドメイド作家の皆さんは色々と影響を受けているのではないでしょうか?そんな方でも、


「定額給付金の10万円はもらえたからそれで十分だよね」

「持続化給付金って(株)って付く名前のとこしかもらえないんだよね」

「文化芸術活動の継続支援事業……? なにそれおいしいの? わたしと関係ないでしょ?」

と思っておられた方が結構、多いようです。
資材の仕入れ、イベント出展料、新しい道具、包装代……ハンドメイドは決して技術と発想だけでできるものではありません。金です。お金が必要なのです。

「もらえるものは病気以外もらっておけばいいんだ」

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9月30日に募集終了した文化芸術活動の継続支援事業について

標準的な取り組みを行っていれば上限20万円、積極的な取り組みを行っていれば上限150万円という補助金が出る文化芸術活動の継続支援事業ですが、残念ながら当初予定されていた一次~三次の募集は終了してしまいました。
この事業ですが、持続化給付金や定額給付金に比べて報道が少なかったためか、応募があまりにも少なすぎて、どんどん条件が緩和され、最終的には領収書の添付すら必要ない簡単なものになっていたのです。

10/7追記

やはり予算があまりまくったのか、第四次募集の開始が早くも告知されました。要チェック!https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22826#.X319OqVPARG.twitter


以下は投稿当時のままとします。

「えー? でもハンドメイドって文化芸術活動なの? 」

そうです。
なんとなく、演劇や高尚な絵画、伝統芸能などに携わる”特別な人”だけのものみたいなイメージがある”文化芸術活動”という言葉ですが、”ふつうの人”が自分の考えた何かを表現するために物なりデータなり時間なりを作れば、その時点でそれは”文化芸術活動”です。

ハンドメイドの大きなイベントが開催されるあの会場やあの会場、ハンドメイドと同じく頻繁に利用する同人イベントについては、与党系の議員の問い合わせにより、対象に含まれるとの回答が出ていました。

「でも終わってんじゃん・・・いまさらじゃん!」
そう思われる方が大半でしょう。
しかし、まだチャンスはあります。


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文化庁の「文化芸術活動に携わる方々へのアンケートへのご協力のお願い」

どんどん条件が緩和された、「文化芸術活動の継続支援事業」。この事態は報道だけでなく、そもそも文化芸術の担い手となる人々の実態を、文化庁があんまり把握していなかった事が原因だと分析されています。
そこで文化庁では、今後の支援活動のために、アンケート調査を実施しています。
結果次第では、第4次以降の募集が行われるかもしれません。それだけでなく、これまで以上に申請が簡単になったり、3次募集までの条件を満たしていなかった方やこれから始める人・何年か休んでいて再開する人にも支援の手が伸びる可能性があります。結果次第では、第4次以降の募集が行われるかもしれません。それだけでなく、これまで以上に申請が簡単になったり、3次募集までの条件を満たしていなかった方やこれから始める人・何年か休んでいて再開する人にも支援の手が伸びる可能性があります。

◆ブラウザからアンケートに答える方はこちら

◆LINEからアンケートに答える方はこちら
https://liny.link/r/1654391763-xoXVMM9Z?lp=Kfv7kD

これは申請ではなく、アンケート調査にすぎないので、送ってすぐにどうこうということはありませんが、その分カンタンに送れます。「文化芸術活動の継続支援事業」を申請した方も、申請し損ねた方も、どしどし送りましょう。

アンケート〆切は10月13日(火)まで

急ぎましょう!


9月1日以降WEB窓口が変わった持続化給付金

https://jizokuka-kyufu.go.jp/

「文化芸術活動の継続支援事業」で補助金を受け取った方の中にも「持続化給付金」は受け取れないと思って申請していない方がおられるのではないでしょうか?
そんなことはありません。
ざっくりですが、「文化芸術活動の継続支援事業」の財布と「持続化給付金」は財布は別物。どちらかから貰ったらどちらかからは貰えなくなる、という事はありません。もらえるものは病気以外(略)。

「商売でやってるんじゃないから対象にならないよね」と思われている方も多いかもしれませんが、ハンドメイド作品を1点でも売っていればそれは”事業”にあたります。一度、以下の条件に当て嵌まらないか確認してみましょう。

・今年に入る前に個人事業主の開業届を出している
・確定申告をちゃんとしていて、控えが残っている
・去年から作品を売っていて、今後も売っていこうと思っている
・今年の1月以降、去年の同じ月に比べて、売上が半分以下になっている月がある

もしくは、

・今年の月までに個人事業主の開業届を出している
・確定申告をちゃんとしていて、控えが残っている
・今年の1月~3月の間に作品を売っていて、今後も売っていこうと思っている
・今年の4月以降に、1月~3月の平均に比べて、売上が半分以下になっている月がある

どちらかの4つを同時に満たしていれば、申請することができます。
個人事業主の場合、補助金は最大100万円。補助金なので、奨学金のように一生懸命返済する必要もありません。


確定申告はしていなくてもOK!?

しかし、確定申告については特例が適用される場合があります。
というのも、そもそも年間の所得(収入-支出)が38万円に満たない場合は、確定申告の義務がないためです。
その場合、2019年の住民税の申告書の控えを提出できれば、持続化給付金を受け取る事が出来ます。
※書類に収受印のない場合は、納税証明書を併せて提出する必要があります。



もらえる補助金なんてなかった……という人へ


「文化芸術活動の継続支援事業」にしろ、「持続化給付金」にしろ、「定額給付金」にしろ、今年の上半期に決まって実行された施策でしかありません。
新型コロナウィルスの影響はまだまだ続いており、これからの3か月や来年以降に、更なる支援事業が展開される可能性は充分にあります。
今、もらえる補助金がなかったという人も、今後の申請のために今から準備をしておく必要があります。

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①マイナンバーカードの交付を受ける
マイナンバー制度を普及させるために配られた”マイナンバー通知カード”……緑のペラペラのカードは既に今年の5月25日に廃止されました。もはや、見られると自分のマイナンバーがバレるだけのものでしかありません。
課題も多いマイナンバーカードですが、あればあらゆる補助金の申請が大幅に簡略化されます。
5月25日以降には”マイナンバー通知書”が送られてくるので、これを使ってマイナンバーカードの交付申請をします。来てない、無くした場合は地元の役所に電話して送付をお願いしましょう。
https://www.kojinbango-card.go.jp/tsuchicard/

②確定申告をする
「領収書取ってないよ~~」という方も大丈夫。白色申告なら、よほど不審な経費でもない限り、まず領収書の提出を求められるケースはありません。
確定申告は、ネットから手続きするのがカンタンです。
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl

③個人事業主の開業届を出す
事業で収入を得ることが目的の場合、副業でも開業届が必要です。
また、収入金額を所得税納税の必要がない103万円以下、つまり「趣味」の範囲に留めていたとしても、今後の補助金申請のことを考えると、開業届を行ったほうがお得と考えた方がいいでしょう。

◆「開業free」を利用すれば、個人事業主の開業届はカンタンに作れます。
https://www.freee.co.jp/kaigyou/

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④会計ソフトで帳簿を付ける
経理や会計はそれだけでお仕事になる大変な事ですが、最近はパソコンの会計ソフトを使うことでかなりカンタンにできるようになっています。
会員登録さえすれば、インストール不要・インターネットが繋がればどこからでも使える「クラウド会計ソフト」も増えてきました。
ネットバンクの口座からデータを読み込んだり、クレジットカードの利用明細データを読み込んだりといった便利な機能もあり、専門知識がまったくない状況からも青色申告が狙えるので、ぜひ導入してみましょう。

◆会計free
https://www.freee.co.jp/
無料版だと、直近1か月に登録したデータしか閲覧できなくなったりといった機能制限があります。

◆やよいの青色申告オンライン
https://www.yayoi-kk.co.jp/products/aoiro_ol/
最初の1年は、無料で全ての機能が使えます。次年度からは年8000円の会費が必要になります。

◆円簿会計
https://www.yenbo.jp/service-info/kaikei.html
なんと全ての機能が完全無料! おすすめのソフトです。Yahoo!IDでログインできるので、Yahoo!IDをお持ちなら、新たに会員登録する必要すらありません。ただ、ネットバンクの口座からデータを読み込むことができない、減価償却を計算する機能が無いといった欠点もありますが、「月額料より事業収入の方が少ないんだよなぁ・・・」という場合は検討に値するでしょう。




補助金だけがメリットじゃない

これらの行為は、補助金をもらうためだけでなく、ご自身のハンドメイド作品をより多くの人に届けるための方策を考える上でも非常に有益です。
今回は補助金の対象とならなかった人も、次の機会に備えてしっかり準備しておきましょう!

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