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いつも村が気になる

今年の1月から派遣先が変わり(派遣社員をやっています)、現在は事務仕事と発送対応をやっている。
メインは試作した製品の工場やラボなどへの発送。
で、「書庫」と呼ばれる資料の保管や物置に使われるスペースがあり、そこに段ボールや梱包資材(プチプチ(=エアクッション)等の緩衝材やガムテープ等)のストックも置いてある。業務上、よくそこに出入りする。

キャビネットがいくつも並んでおり、各部署ごとに割り当てられている。どの部署の何が入っているか外から分かるように、マグネットシートに手書きで書いて扉に貼ってくれている。ありがたいことだ。

私が使うキャビネットは4つ。

キャビネット1
キャビネット2
キャビネット3

で、一番使うのが4つ目のキャビネット。



、、、



なぜ。



よりにもよって一番よく使う扉に「村」。

「梱包資村(こんぽうしむら)」なのである。

わざとか?わざとなのか?
(ふふっ、わざと字を間違えてやったわ!誰も気付かないでしょうけど?オホホホホ!)という前任者からの挑戦なのか?
っていうか書いたのが誰なのか分からない。この場所を教えてくれた前任者ではないのかもしれない。だって一言もこの「村」には触れなかった。
(ふふっ、バカね、あなたも気付かないのねぇ!)と陰で笑っていたのだろうか?
いや、気付かないままにこの世を、じゃなかった、この会社を去ったのかもしれない(前任者は半年で辞めている)。

一体、この「村」を存在させたのは誰なんだ…
なんでイッコだけ「村」なんだ…他の3つはちゃんと書けているってのに…しかも最もよく目にする扉にあるのに…なんで今までこの「村」はこのまま放置されているんだよー!うおー!

私は誤字脱字が気になってしまうし目に飛び込んでしまう性質なのだ。

ここに来るたびに私の頭は「村」を気にしてしまう。「村」が気になって仕方がない。なんとか「材」に見えないかなーと見つめてもみた。
直せばいいじゃないか、いや直すほどのことでもないよな、だって私しか見ないんだもん。
扉を目にするたびに様々な考えがよぎった。
そして結論した。

私が辞めるときに直そう。

そう思った。

引き継ぎの人に「誤字見過ごし犯」、あるいは「オマエ小学校中学年で習う漢字が書けないアホなのか疑惑」を掛けられたくない。そうしよう。

それまではこの「村」を残しておこう。
この「村」は私にとって、この会社の貴重な脱力ポイント、癒やしの場なのだ。

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