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鶴野怜樹 早期ブレイクへの期待

9月7日、福岡大学の3年生、鶴野怜樹(つるの・れいじゅ)が2023シーズンからのアビスパ福岡への加入内定が発表された。

近年のJリーグでは、特に強豪クラブでは早いタイミングでの加入内定が増えているが、大学3年生の9月での加入内定はアビスパ福岡にとってこれまでで最も早いタイミングではないだろうか。

強化部がそれだけ力を入れ、獲得を目指した鶴野怜樹とはどんなプレーヤーなのか纏めた。

アビスパ福岡と縁の深い経歴

まず、彼の経歴を見た時、アビスパ福岡と縁が深いことに気付いたサポーターの方も多いのではないだろうか。

鶴野は熊本出身だが、高校は島根県の立正大淞南高校を選択している。
ここはレジェンドの1人、神山竜一氏の出身校。

さらにアビスパ在籍時にU-20日本代表に選出されワールドユース(現・U-20W杯)に出場した柳楽智和氏、豊富な運動量で厳しい時期のチームを支えた松田力(現・セレッソ大阪)も同校出身である。

鶴野はその後、福岡大学へと進学。
ここは言わずもがな。同じ福岡県の強豪大学ということもあり、挙げきれないほどの卒業生が所属してきた。
現在でも石津大介や永石拓海がプレーしており、過去を振り返ると末吉隼也氏、山口和樹氏や田村友氏、宮路洋輔氏(現・ホンダロック監督)や長野聡氏(現・北海道十勝スカイアース監督)等など、非常に多い。

鶴野怜樹のプレースタイルは

加入内定が発表されるまでに鶴野は何度も練習に参加しており、さらに先日のエリートリーグ・鹿児島ユナイテッドFC戦にもスタメンで出場している。

じっくりと観た上でこのタイミングでの発表ということはクラブと相思相愛であり、かつクラブの期待の大きさの表れでもある。

鶴野は現在福岡大学で7番を背負っている。今季の九州大学サッカーリーグでは当初スーパーサブのような立ち位置だったが、短い時間で得点やアシストといった結果を残しスタメンでの出場が増えつつある。

プレースタイルは俊敏性に非常に優れ、抜群のスピードやカットインから得点に絡むプレーが多い。
単純なスピードもさることながらトップスピードに乗るまでの時間が短いため、シンプルに裏を取ることも反転から一気に加速することも、サイドからのボールにDFより先に触れることもできる。

これから2023シーズンまでを迎えるまでの間にも何度も練習参加することが予想され、特別指定選手として公式戦に絡む可能性もある。

これらの機会を有効に使い、早めにプロの当たりの強さに慣れることが出来ると早期のブレイクも有り得る。

彼の身長やカットインの巧みさを見ると昨年プレーしていた遠野大弥(川崎フロンターレ)、急加速を見ると古橋亨吾(セルティック=スコットランド)が思い浮かぶ。

鶴野の場合はすでにアビスパサポーターに愛される材料を持っている。
あとは前述の彼らのように、目に見える結果を残してくれることを期待したい。


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