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Who are you 第四話

拓郎は朝7:00に目が覚めた。ポンポンはソファーの上にいつものように寝転がっている。確かポンポンと一緒に住むようになって1週間は経つであろう。ポンポンの食欲は相変わらずで成人男性の倍以上は食べる。

ポンポンは毎日のように寝言を言う。【もう食べられないよ拓郎。】次の日目が覚めるといつもの食欲に戻っているのだから困ったもんだ。この日も朝からうるさかった。

【拓郎ご飯まだ??お腹すいたぁ】

「おい、ポンポン。俺との約束事を忘れてないか?料理、洗濯、皿洗いはポンポンの仕事じゃなかったか?早くご飯を作れ!一度もポンポンが料理している姿を見たことがないぞ。」

【わかったよ。じゃあ、カブトムシの幼虫バター焼きと、バッタのソテー。どっちがいい?】

「、、、、、、。」

【どっちがいい??たくろう??】

「おい、森ではそんなものを食べるのか?」

【多分、、、。ポンポンはなんとなく昆虫の料理は得意なんだ♪あっ、フンコロガシの粉末菓子もできるよ!】

「もういい。俺が作るから、ポンポンは人が食べられるご飯の作り方を勉強しとくんだ。分かったな?」

【バッタのソテー、、、。美味しいよ?いまは人間界でも昆虫食は人気って友子さんから聞いたよ??】

「友子が?もしかしてあいつそんなものを食べているのか、、、。と、とにかく俺は昆虫は食べたくない!今日の晩御飯は勉強してポンポンが作ること!わかったな?」

【はぁあーい】


友子の話が出たので4日前の話をしよう。

ポンポンが可愛い動物を見たと言った次の日、拓郎は友子に聞いた。

「友子の花屋にいるあの奇妙な動物は何なんだ?」

すると友子は驚いた顔をして、「えっ?拓郎くんもねず美のことが見えるの?昨日裕二くん達が花屋に来たときは気づいていた様子はなかったのよ?」

「あの子はねず美というのか、、、。もしかしたら、友子もポンポンが見えるかもしれない!後で紹介したい人、いや動物がいる!後でまた来るから」

その日ポンポンとねず美は初めて会うことになり、仲良くなったのだ。(ポンポンが一方的に好いているだけなのだが。)あれ以来、ポンポンは毎日友子の花屋に行っている。拓郎のご飯も作らずに。

「ところでポンポン。ねず美と毎日会っていると思うが、過去の記憶が戻りそうとか、そんな感じはないのか?」

【特に変化はないかな。でも、ねず美からなんか懐かしい匂いがするんだ、、、。でも、その匂いはねず美のではなくて、違う動物の匂い。その匂いはポンポンが探し求めていた匂いの気がする。ずっと前から。】

「ねず美の他にも動物がいるのかな?まぁいい。ゆっくりでいいさ。それに無理に思い出す必要もないしな!ずっとここにいればいいさ。」

【うん!ありがとう拓郎!それより早くご飯にしよう♪】

「、、、。おまえなぁ~」

ピンポーン♪

「ん?こんな朝早く誰だ?は~い、今出ます。」

「おはよう、拓郎くん!」

「友子!?どうしたんだこんな朝早く?」

「今日拓郎くん仕事休みでしょ?ねず美がどうしてもピクニックに行きたいっていうから、ポンポンも連れて山にピクニックに行かない?ほら弁当もねず美と一緒に作ってきたよ♪」

「ねず美と、、、?もしかしてバッタのソテーか?」

「バッタのソテー?何言っているの拓郎くん?ほら、早く準備して!」

「ああ、今から準備するよ、ちょっと待っていてくれ。」

【あっ、ねず美おはよー♪ねず美に会いたかったよ!それと、友子さんにも♪】

「おはよーポンポン♬。」

【おはよう、相変わらずチャラチャラしてるのね。】

ねず美は口が悪い。しかし、思いやりのある子で口の利き方さえ治せば人間でも恋したくなるような動物だ。

【ねず美はツンデレだなぁ~。山に着いたら、ポンポンと一緒に散歩しない?】

【あなたと?嫌よ。私は友子と一緒にいる。一人で行きなさい。】

【ポンポンは花がたくさん咲いている穴場を知っているよ♪?ポンポンと一緒に花を摘みに行かないの?】

【花?、、、。それなら行く。汚い手を使うのね。でも友子も一緒よ。】

【へっ!ちょろいもんだぜ!】

ベシッ!(ねず美のビンタ。)

「おぉーい。準備終わったぞ!さぁ行くか!んっ?ポンポンほっぺが赤いぞ?どうした?」

【モテる動物は大変なのですよ、拓郎♪】

「ふーん、、、。さぁみんな行こう!!」

【おぉー♬】【、、、。】「おぉー♬」。


拓郎、友子、ねず美、ポンポン。これらの二人と二匹は山へピクニックに行くことになった。このピクニックはみんなにとって特別なピクニックになる。なぜかねず美だけは、そのことを知っているようだ、、、。

※追記 Who are you 第五話



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