あそびと学習・感覚・思考について のぶ先生 | ドイツでそろばん&スキー

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あそびと学習・感覚・思考について のぶ先生 | ドイツでそろばん&スキー

ドイツでそろばん教室Bingo! Soroban School主宰してます。教室&オンラインレッスンを実施。主に「学習」「思考」と「遊び」についてこどもたちと接していて気づいたこと教わったことを綴ります。

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最近の記事

こどものモチベーションを上げる方法

受け身でそろばんやっている子どもにはどうしたら良いか? というご相談をいただきました。そこで「モチベーションの高め方」について書いてみます。ご参考になれば幸いです。 お子さんのモチベーションをあげるには?大前提:こどもへの深い信頼 まず大前提として 「心理的安全性」と「自律性」 が確保されていることが大事と考えています。 ちょっと難しいですね。要するに 「こどもを心の底から深く信頼する」 これがすべてのベースで、これができていれば、上の2つは自然にできていることと思います

    • 感覚ってどうやってついていくの? ちょっと考えてみた(暴論?)

      感覚って、めちゃくちゃ大事、一番大事なんじゃないかと最近思うようになっています。 以下は全然考えがまとまってなくてとりとめもなく書いてます。 色んな子を見ていると 「どんどん感覚がついていく」タイプの子と 「感覚がなかなかつかない」タイプの子との間にものすごく大きなギャップを感じます。 そして、 「感覚はどうやって獲得していくのか」 「感覚は学習可能なのか」 に強く興味を持つようになりました。 「感覚は学習可能」という前提に立って、 とりあえず「感覚がどんどんつく人は

      • モチベーションを上げるには? ③「モチベーション」を高めるための My ハウ・ツーづくり後編

        ④ モチベーションに関連する人間の性質を見つけ出す(具体→抽象) 以下は前回の記事のつづきです。 https://note.com/i_lab/n/n6f7a1c310923 次のステップは、具体から抽象です。ここでは、感情に注目すると抽象化しやすくなるでしょう。 具体 → 抽象 ドイツ語ができなくてすごく困ってる   → 生活上の必要性、心配・不安・悩みを解消したい 自分のドイツが通じた!   → 成功・達成・成長の喜び ドイツ人と会話ができた!   → 成功・達成

        • モチベーションを上げるには? ②「モチベーション」を高めるための My ハウ・ツーづくり前編

          モチベーション以前に大事な2つの大前提モチベーションを上げることも大事ですが、下げてしまう要因を取り除くことはもっと大事です。 そのためには、「心理的安全性」「自律性」を確保することを常に意識して行動することが大事。詳しくは前回の内容をのぞいてみてください。 モチベーションを高めるためのハウツーづくりハウ・ツーって自分で応用できるとすごく強力なんですが、応用できないとなんだかなんですよね。 応用できる人とできない人のちがいは、本質~根本原理をつかんでいるかどうかが大きいと

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        • モチベーション
          4本
        • 学習
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        • 子育て/教育
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        記事

          モチベーションをあげるには? ① 

          モチベーションのないところに学習はない「好きこそものの上手なれ」 使い古され過ぎワードですが、これはまさに真実と思います。 こどもたちを指導する側の人間として、一番に思うのは、 「そろばんが好き、楽しい!」と思ってもらえるようにすること。 学習の効果=モチベーション×練習方法 と思います。 何回かにわけて、まずはモチベーションについて、そのあとに練習(学習)方法について記事にしていきたいと思います。 注)ときどきひとりごとが乱入してますが、スルーしてください・・・ モチベ

          そろばん教室で日々実践している問題解決型学習(PBL)?!

          走る哲学者、為末大さんのお話にはいつも大きな刺激を受けてます。 YouTubeでは、Globisでしゃべっているものがいくつか、そして為末さん自身のチャンネルもすごく勉強になります。 PDCAとは、Playである 為末さんの陸上選手時代、PDCAどころかトレーニングすら存在しなかったというお話。 試合の準備としてトレーニングがあるのではなく、日常的に試行錯誤の遊びがずっと続いていたとのこと。 遊びというよりもPlayという言葉の方がしっくりくるそうです。 PDCA

          そろばん教室で日々実践している問題解決型学習(PBL)?!

          どっちが大事? 広く浅くvs せまく深く

          広く浅くvsせまく深く どっち派? 保護者の方と話していると、せまく深くの方が大事!という人が多いように思います。 が、個人的な結論。両方めちゃくちゃ大事。 理由もかいつまんで先にまとめちゃうと、 広く浅くの利点と欠点 利点:広範な感覚、トータルのバランス感覚が育つ説 欠点:個々の質をそこまで高められない せまく深くの利点と欠点 利点:洞察が深まり、他分野への応用につながる説 欠点:経験の幅がせますぎる=経験値少なすぎて基礎感覚が育たない。 ちなみに出典もなん

          賢さ、「知性」にはいろいろあるよね?

          「頭がいいってどういうこと?」に対する小学1年生の回答に驚愕したお話。 随分前になるけど、初回の中学受験算数指導、こんな感じで始めてみました。 いろんな賢さ 僕はドイツにいて生徒さんは日本なので授業はオンライン。 Googleスライドをタイトルだけつけてあとはまっさらの状態で、黒板代わりに使用。対話しながら少しずつ絵ができていきます。 〇〇Intelligenceとか〇〇IQって言葉がある。Emotional Intelligence, Football IQ, Bo

          中学受験算数に最も必要なのは哲学?

          そろばん教室をやっているので、昔受験業界にいたけれども足を洗って(失礼!)久しい。 けれども個人的に、3年ぶりくらいに中学受験生の算数をサポートすることに。 受験に一番大事なこと、それは哲学なんじゃないかな? 指導の方針ってすごく重要で、長い目で見てその子の血肉になる本質的なことしかしたくないなと思う。なので、受験テクニックは最小限に、思考の本質・原理をとことん追求して、賢さを伸ばしていくことに注力していきたい。 賢いとは? 考えるとは? ものごとが上達するということと