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14年前の記憶にさかのぼる

今朝、夢を見た。

高校1年にあがったばかりの春に亡くなった父と、29歳、今の私が時間を忘れて、溜まりに溜まったいろんな話をしていた。

同窓会で旧友に会ったかのように、あんなこともあったねと昔話に花を咲かせた。今はどんなかんじ?毎日楽しく生活できてるか?ととても心配してくれた。

生きていれば、今年64歳かぁ。私の中の父は50歳で時間が止まっている。5歳差で結婚した母が50歳になったとき、「お父さんと同じ歳になっちゃった。これからはお母さんだけ歳とっちゃうな」と言っていたのをふと思い出した。

14年時が止まった父と、今を生きる私が話をする夢。何か意味があるのだろうか。

ひどい反抗期真っ最中だったあの頃、父と喋るのが嫌で、あの日も「いってらっしゃい」を言わなかった。そうして事故でなくなった。

人は誰しもいつまで生きるかなんてわからない。今、この瞬間にも居なくなるかもしれない。そう、当たり前なんかない。

あの日の後悔をずっと噛み締めてきた私に、父は「もういいよ」と言いにきてくれたのかもしれない。それと同時に「好きなことをしなさい」とも。今この瞬間を大切に。周りに居てくれる人を大切に。

目が覚めた私は、優しい涙を流していた。

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