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【公開講座】 『グローバリゼーションを逆回転』が合言葉 ホテルをきっかけに地域と向き合い続ける戦略とは?

皆さん、こんにちは!

立教大学ビジネスコミュニケーションでは、社会課題の解決・組織運営から見る職業選択をテーマにしています。特に、地域との繋がりを密なものにしていきたいと考えていらっしゃるInsituの岡雄大さんを紹介します。

今回の講座は、立教大学の学生だけでなく、一般の方々にも、無料で幅広く公開いたします。他大学の皆さんや、社会人の皆様にもぜひご覧になっていただきたい講座です!

【一般申し込みの方はこちらのフォームに記入してください】

今回ライターを務めるのは、学生授業運営メンバー兼池尾ゼミ所属の浦恵子です。


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<Writer Profile>
浦恵子
立教大学観光学部4年。
大学では「宿泊産業」という分野の中でも、ホテルマネジメントや宿を絡めた地域づくりに興味があります。日本の宿が大好きなのですが、まだまだ行ったことのない宿、知らない宿が沢山あるので、学生最後の一年は全国各地を飛び回りたいです!

今回は第4回の講義に登壇していただく株式会社Insitu Japanの岡雄大さんについてご紹介します。

1. 岡雄大さんのご紹介

岡さん

〈PROFILE〉
早稲田大学卒業後、米Starwood Capital Groupの東京及びサンフランシスコオフィスにてホテル・不動産投資に従事。その後 Aman ResortsやSix Senses Hotels Resorts Spasの経営企画を経て2016年にInSitu及び ナル・デベロップメンツを創業。 「ローカルをグローバルマップに載せる」 をテーマに掲げ、ホテルの企画・運営のみならず、まちづくりやデスティネーションづくりのノウハウを瀬戸田に活かす。
〈株式会社Insitu Japan〉
Insitu Japanは、新たな街を知り、そこに生きる人々の暮らしを知り、その土地の風土や生態系を知り、10年後、50年後そこに生きる人々と自然の共存、経済と文化の関係性に思いを馳せる企画・開発・運営会社。K5やSOIL、.0(point0)等の施設を手がける。
農業・漁業・酪農・畜産業・林業を巻き込み、その地の新たな産業構造を見直す地域商社のような一面や、50年後を見据えた街づくりを推進するマスターデベロッパーのような一面も併せ持つ。
引用:株式会社 Insitu Japan

岡さんを知ったきっかけ
今回登壇していただくことになった株式会社Insitu Japanの岡雄大さんを知ったきっかけとしては「しおまちブラザーズ」さんの存在にあります。

しおブラ

しおまちブラザーズとは瀬戸田活性化のアイドルとしてしおまち商店街を中心に盛り上げている2人組です。見た目のインパクトとキャラクター性に加えて、瀬戸田の情報発信はもちろん、ユニークな投稿もあり、一瞬でその魅力に惹きつけられました。

そのしおまちブラザーズのお二人をきっかけとして、SOIL SETODAという施設を知り、そのプロジェクトにInsitu Japanという会社が携わっていることを知りました。

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〈SOIL〉
Soilは、地域の方が集い、食事や仕事をしたり、ほっと一息ついたりできる街のリビングルーム。週末には、ワークショップを開いたり、地元の生産者によるファーマーズマーケットを開いたり、地域の方々の交流の場に。遠方からの旅人にはスモールホテルを用意、街の日常に軽やかに溶け込めるきっかけの場に。誰もがその土地ならではの魅力をSoilにみつける、そんな場所を目指す。
【公式サイト】SOIL the Living Room of the City

Soil Setodaは広島県尾道市の瀬戸田に位置する宿泊、飲食、観光案内所、ラウンジスペースを備えた複合施設です。
地域住民や旅行者の休憩の場や学生の勉強スペースとして使えるラウンジスペースや瀬戸田レモンの収穫体験や料理教室、釣りツアー、マリンアクティビティなどのツアーを提供するアクティビティセンター、瀬戸田のローカルな食を楽しめる薪火料理レストラン等で構成されています。

また、ここまでに登場した『しおまちブラザーズ』や『SOIL』が生まれた背景にはAzumi Setodaプロジェクトというものがありました。このプロジェクトをきっかけに岡さんは瀬戸田という地に出会い、もっとこの地と付き合いたいという思いが生まれたそうです。

部屋

〈Azumi Setoda〉
アマンの創業者エイドリアン・ゼッカ氏とともに手がけた旅館〈Azumi Setoda〉。約140年佇む邸宅(旧堀内邸)を改装した日本の伝統的な要素と革新性を兼ね備えた旅館で、地元とのインタラクティブで温かいつながりをコンセプトに。従来のものを最大限に活かし、未来へと継承していけるように設計することで、「まるで邸宅に招かれているような」心遣いを表現する。日本独自の宿泊形態である「旅館」の在り方と日本文化の伝承を紐解きつつ、「旅館の再定義」にも挑戦するプロジェクトの第一弾。
【公式サイト】Azumi Setoda

瀬戸田という地に旅館「Azumi」や複合施設「SOIL」という点を打ち、その点と点を繋いでいくことで瀬戸田をより魅せていく。このような取り組みを行い、株式会社Insitu Japanの代表を務めるのが今回ご依頼させて頂いた岡雄大さんです。
ホテルや旅館をはじめとして、商社やデベロッパーとしての側面も併せ持つInsitu Japanの岡さんからどんなお話がお聞きできるのか楽しみです。

2. ご登壇の背景

今回岡さんのお話を聞きたいと思った理由としては、「地方創生」や「まちづくり」に対して、学生に新たな視点を与えるきっかけになると考えたからです。
「地方創生」という言葉はあるけれど画一的なものはないと思いますし、多様なアプローチ方法が存在してよいと思っています。そこで今回、私自身が気になったポイントを3つ挙げさせて頂きます。

①点ではなく面で魅せる
Insitu Japanは主に「魅せられた土地に点を打つ」「面(ネイバーフッド)を創る」ということを行っています。私はこの「面を創る」ことが完成後も長年にわたって愛される地域を形成するために重要な要素であると感じました。地域の点と点を繋ぎ合わせ面で魅力を発信していく。施設をきっかけとして、地元の人、自然、歴史、特産物、気候、景色、アクティビティ…等地域全体で好きになってもらうことが地域にとっても訪れる人にとっても素敵なことなのではないかと考えます。

②“今”の地方創生
観光を学ぶ学生なら誰しもが聞いたことのあるはずの「地方創生」という言葉。皆さんはどんなイメージを持っていますか?時代によって課題や人々の価値観、生活スタイルや旅の目的等が常に変容していく中で、「地方創生」についても様々な形があると思います。よく講義で扱われるような紋切り型の地方創生ではなく、今の時代、これからの時代に地域と関わるうえで大切な視点をお聞きすることで、新たな気づきを得ることができると思います!

③事業性との両立
観光学部の学生でも将来的に「観光」という分野に携わる人は少ないのが現状です。少なからず何かしらの不安を感じているのではないかと思います。概念的に学ぶことももちろん大切ですが、学生にはビジネス的な視点で学ぶ機会が少ないことも要因の一つなのではないかと考えました。私自身もキャリアを選択するにおいて、自分の理想だけでは簡単に決めることは難しいと感じています。そこで実際に事業としてどう成り立っているのか。事業性との両立についてもお聞きしたいと考えています。

私が以前呼んだ記事では、「“直接自分たちのビジネスと関係なくても、とにかく地域のために何でもやる”それだけでコミュニケーションが生まれ、地域に愛される存在になってコンセンサスが取りやすくなった」とお話していました。
またその中にもしおまちブラザーズのお二人が登場していて、地域に愛されるアンバサダーとして、地域の誰もが気軽に助けを求められる存在になっているそうです。まさに私はそのアンバサダーに惹きつけられたうちの一人でした…!

従業員

上記の理由から、地域と関わり続けるエッセンスを岡さんから伺いたいと思ったことに加え、それが学生の職業選択を広げるきっかけに繋がるのではないかと思い、今回ご登壇していただくことになりました。

3. 講義概要

グローバリゼーションの進行により均一化していく世の中において、
その場所だからこそ、今だからこそ、何ができるのでしょうか。
岡さんが現在行う、瀬戸田の取り組みを通して
50年後を見据えた地域づくりや「自然」「地域」「人」の共存関係について学びましょう。
岡さんの当日の講義を是非楽しみにしておいてください!
岡さん自身のお話はきっと皆さんの『旅』の本質について考えるきっかけにもなるはずです。

立教大学ビジネスコミュニケーション講義
第4回:2021年5月7日(金)15:20~17:00

株式会社Insitu Japan代表取締役 岡 雄大様
※Zoomでのオンライン開催

【一般申し込みの方はこちらのフォームに記入してください】


【ビジネスコミュニケーションについて】
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では、当日の講義をお楽しみに!



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