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知れば知るほど面白い!水郷柳川で感じた魅力と気づき

皆さん、こんにちは!

柳川藩主立花邸御花と一般社団法人Intellectual Innovations が協働し、御花にてオフラインを中心としたインターンを行っています。

今回は、5月に開催された【柳川現地視察1日目】について振り返ろうと思います。
ライターを務めるのは、インターンシップ参加学生の赤松由依可です。

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赤松由依可
立教大学観光学部の4年生。
大学ではマーケティング・地域振興・宿泊を中心に研究しています。
埼玉県在住で、柳川・御花の存在は立花千月香さんが登壇された立教大学の講義で、初めて知りました。
「知らないことを知る」のが好き。そんな私にとって、初日から驚きやわくわくの連続でした。その気づきや発見を、柳川初心者の視点から記していこうと思います!

現地に到着後、私たち学生は御花と柳川の歴史について学びました。
お世話になったのは、御花のマネージャーを務める中村さん。なんと25年間御花に務めており、御花と柳川に詳しいベテランスタッフさんです。

また、御花のスタッフさんである金原さんと竹中さんにも御花と柳川に関するアツいプレゼンを頂きました。以上3名の方からのお話で、印象的な学び3つをお話したいと思います。

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#歴史がただ残っているのではなく、「あり続けている」
御屋敷が構えられてから、現在に至るまで。立花家代々の「つないでいく努力」があったからこそ、今の御花が存在しているとお聞きしました。また、千月香さんも先代の方々がきちんと残し続けてくれたこの御花という場所を、しっかりと守っていきたい。そう力強く仰っていました。


#自然という大きな環境の中に我々はいる
現在も残る930kmの水路が張り巡らされた掘割は、川下りという体験できる観光名所です。一方で昔はお堀で水泳の授業が行われていたこと、現在でも生活用水または水害から守る役目もあるというお話がありました。観光資源としての川下りの印象が大きかったため、柳川の生活の一部でもあるということに驚きました。

自然があるからこそ、私たちの今の生活があること。
私たちは自然に活かされているのだということ。
普段なら考えもしない、新たな気づきでした。


#柳川のハブになりたい
地域の資源と観光客をつなげる役目となる。そのために今までにない新たな挑戦を続け、御花はますます成長していく。力強く仰っていたのがとても印象的でした。新たな挑戦の1つがこのインターンシップだと思いますので、私たち学生も柳川を広め、まちを盛り上げられるプラン作成に全力で務めます。

私たち学生は現地の学びをより得るために、事前に課題として柳川と御花について調べていました。

事前課題では
①柳川の魅力や課題
②柳川市内の宿泊施設のリサーチ+現状の御花のプランの把握
③柳川とディスティネーションとして競合になりそうな観光地のリサーチ
④「誰に、何を、どうやって」商品を売るのか、アイディアの方向性を固める

以上の4点について考えをまとめ、3チームが初日にプレゼンを行いました。
プレゼン内容を少し紹介します。

柳川の魅力や課題

【Aチーム】
・御花があること/自然が豊か(どんこ舟でのお堀巡り、さげもん)/うなぎのせいろ蒸し
・課題は、若年層からの知名度が低い、公式HPが見づらい、観光資源に偏りがある
【Bチーム】
・ウナギや川下りなどの全国的に知名度が高い/寺院、武家屋敷、伝統工芸など豊富な歴史、文化的資源があること
・一方で、課題は観光資源の偏りや歴史関連の体験型メニューが乏しいこと
【Cチーム】
・ウナギや有明海苔/川下り/四季折々のイベント/柳川の人々
・課題は時期による観光客の偏りを分散化させること/観光客数の増加/若者認知

柳川の魅力

「誰に、何を、どうやって」商品を売るのか、アイディアの方向性を固める

【Aチーム】
・誰に:全国の19-21歳
・何を:夜は御花で仮面舞踏会/星空映画館御花
・どうやって:SNSで告知/インフルエンサーマーケティング/クラウドファンディング
【Bチーム】
・誰に:九州在住・女子旅
・何を:柳川の鞠づくり、写真撮影、お酒デビュー
・どうやって:今回のターゲットの情報源はSNSということから、InstagramやTikTokを用いる。
【Cチーム】
・コンセプトは「見つめなおす」。成人式を特別な人と過ごす特別な時間・自分を見つめなおす機会としよう。友達とはしゃいで写真を撮ったり、お酒を飲むのも良いけれど、せっかくの人生の節目だから、決意や感謝を伝える日にするのも良いのではないか?と考えました。

何を

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▲プレゼンを聞く学生たち

このように各チームそれぞれ調べて来ました。
しかし実際に訪れてみると、事前課題で調べて知った「柳川」の魅力とは違った、新たな気づきがありました。

#夜の柳川も堪能できる
夜の柳川は空気が澄んでいて、お散歩にピッタリ。
お昼の柳川では感じられなかった静けさ、街灯や柳の木が掘割に反射した景色もとても美しかったです。事前に調べていた時には「夜」も楽しめることを知らなかったため、地元の人しか知らない柳川の一面なのだと分かりました。
御花の方々も夜の柳川を魅せていきたいという想いで、「やながわ水辺の夜市」という企画もされています!

#心が動いたのは、歴史だけでなく「ストーリー」を知ったから
私は「歴史」ということばに少し抵抗感を覚えます。なんだか難しそうだし、堅そう。正直自ら足を運んで歴史博物館にいく!などは思ったことがありませんでした。

しかし、今回御花・柳川の歴史をたっぷりと聞いた2時間は、あっという間でずっと楽しかった記憶があります。それはなぜだろうと考えた時、歴史という事実だけではなくそこにストーリーがあったからでした。

中村さんのお話によると、

御花という御屋敷は1738年に構えたのが御花の歴史の始まりでした。柳川城の御屋敷として建てられてから料亭としての経営や旅館をやるなど、現在に至るまで様々な変化がありました。そしてそれらの変化は決して必然ではなく、立花家代々の方々による「御花をつなぐための意思決定」がされてきました。

つまり、御花という御屋敷ががただそのまま何もせず、存在して残っているわけではないのです。立花家のご先祖様が、数々の困難を乗り越えて守ってきたという物語がありました。

また、柳川には「さげもん」というつるし雛を飾るという文化があります。一見さらっとみると、かわいい人形が沢山飾ってあるだけに見えます。しかし、よく見てみるとひよこやエビ、セミなど様々です。実はこれらにはすべて意味がこめられていて、エビは「腰が曲がるまで長生きしますように」、セミは「辛抱強さ」といった意味合いがあります。

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ただ昔からの伝統があるだけではない。
「そうなった背景は何なのか?」「なぜそれが今も存在するのか?どのように紡がれてきたのか?」

現在に至るまでの物語を聞いたことにより、当時の様子が映像として思い浮かび、心が動いたのだと思いました。

私たちは下調べの際、柳川の魅力は「歴史や伝統だ!」「300年以上の歴史ある御花!」と考えていましたが、お話を通して「ストーリーのある歴史」が魅力なのだと気づきました。

柳川でこれらの学びを発見しただけでなく、私たちは柳川の魅力も堪能しました。
観光名物の川下りやは穏やかな気持ちになり、うなぎのせいろ蒸しもとても美味しかったです!

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少し話が逸れてしまいますが...!
現地調査を通して、きっとまだまだ私の知らない素敵なまちが日本には沢山あるということを感じました。

インターン生のほとんどが今回をきっかけに柳川というまちを知りました。インターンをする前は、ほとんど無知の状態に等しかったです。しかし、今となっては12人全員が柳川ファン。たった3日間の滞在で虜になりました。

知れば知るほど面白い。柳川はそんなまちです。そのようなまちは柳川以外にも、日本のいたるところにあるのではないか?私たちが知らないだけで、きっと多くあるのだろうなと思いました。

こんな素敵なまちが埋もれているのがもったいない。
私たちのプランをきっかけに、柳川を知ってくれる人が1人でも増やせるように頑張ります。

そして5月の現地視察から紆余曲折を経て、私たちは
家族とつながる成人式 〜宿泊プラン「ハタチと家族」を考案しました!
ただいま、無料で御花に泊まれる、ご家族の皆さんと成人式が楽しめるモニターの方を募集中です

詳細をぜひ確認していただきたいと思います⏫


最後に、御花・柳川の方々に、感謝の気持ちをお伝えさせてください。

お忙しい中、私たちの到着の際、出迎えてくださった御花スタッフの皆さま。
まちでも挨拶をしてくれたり、気さくに声をかけてくださる柳川の方々。
また、インターン中の会場のセットやお食事の準備など私たちの目に見えないところで、沢山のスタッフの方々がご協力してくれていたのだと思います。そのようなことを考えると、私たちインターン生はどれだけお世話になったことか、、、感謝の気持ちを伝えても伝えきれません。

この感謝の想いを、プラン成功という形で恩返しできたらと思っています。
プラン実走に向けて、インターン生一同気を引き締めて頑張っていきます!

またお会いできるのを、心より楽しみにしています。


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