21/01/18:電車にて

電車に乗っていたら、歌声が聞こえてきた。声の方をチラッと見たら、男児の2人組がいた。制服を着ていて、その制服はもう私が着れないくらいに短いズボンだ。

選曲は鬼滅の刃の主題歌。車内に響き渡る様な大きな声で歌っている。私はおちびな彼らに「夜の匂い」なんて分かるのだろうか?と思いながらも、まぁ私も夜の匂いが何から発されるかなんて考えたことないなと思った。
だいぶ歌い込んでるのか歌いにくそうな曲の割にリズムは完璧だった。

一頻り歌い終わった後、まだ足りなかったのか映画の方の主題歌も歌い出した。

が、大きい声で歌ってる方が最寄駅についた様で曲は中途半端なところで区切られた。
「ばいばーい」と言いながらそそくさと降りていく。
残された少年の歌声はピタリとやんだけど、降りた方の少年は改札に向かいながらもまだ歌っていた。車内にいる私が聞き取れる程大きな歌声だった。

そういえば最近よく歌ってる人に遭遇する。
電車を待ってる時とか、道で追い抜かれる時とか。皆フラストレーション溜まってるんだろうな、カラオケにも行けないし。そういう奔放さと人間味に良さを感じる。

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