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半月が浮かぶ夜

CRYAMYを知ったあの日
自分の本当の心を知った気がした。

しんどいのにしんどいって言えないのが私で
自分が疲れていることにも気づけないのが私で
無理してることにも気づけない私で

死にたいと思ったことも
病んだことも一度もなかった20年間
それなりに、当たり障りなく生きてきた
ほどほどに楽しくて、ほどほどに疲れる毎日

CRYAMYを聴いたあの日
弱くなってた心が少しだけ強くなった気がした。

色んなことが重なって
結局CRYAMYのライブに行けない日が続いた
年始の地震に、世界各地で起こる戦争・殺戮
自分を取り巻く環境に目が行くようになった
考えても考えても答えは出ない
それでも彼らの音楽は、カワノさんの言葉、心は
傍にあったような気がする。

CRYAMYを見たあの日
健康に、長生きできる気がした。
永遠に生きられる気がした。

馬鹿みたいに100歳まで生きるんや!って言ってた数年前と、今の自分はあまりに違いすぎて。
100歳まで生きても元気じゃなかったら、介護で自分の子供孫に迷惑かかるのかな、とか。自分より下の世代の税金で生きるのかな、とか。自分が生きる、ことの基にあるものまで考え始めたらキリがない。

大した取り柄もない私。
大した希望もないこの世界で。

それでも、明日は何かひとついいことあるかな
生きてりゃまた出会う日がくるのかなって。
目の前で彼らが輝く夜が来て
その夜にはまたあの日の月が昇るのかなって。

それまで生きるよ、自分なりの精一杯で。

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