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【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)

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幼い頃、学生時代、そして社会人になってからも頻繁に訪れてきた鎌倉・江ノ島。そしてもう少し広く湘南地方、三浦半島。今でも仕事で遊びで月に1、2回のペースで来訪。この大好きで素晴らし…
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2024年2月の記事一覧

【短歌一首】 ドブ板を抜くる潮風スカジャンの龍に吾乗せ空へ運ばん

ドブ板を抜くる潮風スカジャンの龍に吾乗せ空へ運ばん 短歌は散歩散策セラピー&コーピング…

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】 戦艦の灰色空に滲み出し海も港も薄墨の中

戦艦の灰色空に滲み出し海も港も薄墨の中 短歌はセラピー&コーピング。 横須賀の基地の港に…

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】 入江には潜水艦と遊覧船黒鳥白鳥ともに歩まん

入江には潜水艦と遊覧船黒鳥白鳥ともに歩まん 短歌はセラピー&コーピング JR横須賀駅は、降…

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】
群青のとばりの下りて段葛(だんかずら)光の道を吾に差し伸ぶ

短歌は幽玄セラピー。鎌倉鶴岡八幡宮の参道の段葛。空が水色から群青色に変わる頃ぽつりぽつりと道沿いの店が灯り出す。それに合わせ段葛の灯籠にも光りが増してゆく。どこか能舞台に通じる橋掛りのよう。

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】
路地裏に神は宿れり奥深き塀の隙間のきざはしの果て

鎌倉扇ヶ谷の住宅街の塀と塀のすき間にとても狭く長い路地があり、奥に階段が見えたので進んでいくと長い階段のふもとから鳥居が見えた。頂には半分朽ちたとても小さなお宮あり。それにしても物音一つしない静かな午後。

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】
海原は吾のもろさを受け入れず寄せては返す波を遣はす

短歌はセラピー&コーピング。
気持ちが沈み込んでいるとき、自分の方向性を見失っているとき、冬の海を歩きたくなる。海は何かを与えてくれるわけではない、ただ波が打ち寄せては引いていく。その時間が自分には必要。

猫間英介
7か月前
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【短歌一首】 凍てつきし二月の銀の雲間より十五の春に光射したり 短歌はセラピー&コーピング 以前、多くの子供達にとって高校受験は初めての人生の大きな試練。家族も友達も先生も張り詰めていた。自分が友達が合格したときは本当に歓喜と安堵。一番寒い2月というのも緊張を増す。

円窓は時空の扉縁取れり方丈に座し開けてみるべし

短歌はセラピー&コーピング。
あじさい寺として有名な鎌倉明月院の本堂には円い窓があり花菖蒲の庭を眺めることができる。丸い小宇宙。円窓はそこに通じる時空の扉。目を閉じて座っていると別の次元からの風が吹いてくる。

猫間英介
8か月前
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