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赤本デザインリニューアル！

福岡天神のカラーコンサルタント　井手大基

カラーアナリストという職業柄、色に関するニュースを見るとついつい読んでしまいます。
先日、大学入試の過去問題集｢赤本｣のデザインリニューアルがニュースになっていたので、私には全く縁のない本でしたが、そのことについて備忘録的に思ったことを書いておこうと思います。
もちろん、私はデザイナーでもないですし、デザインに文句を言ったりしたい訳ではないのでご安心を(^^;
私はただ単に｢自分だったらどうするかな〜｣と考えるのが好きなだけですので、それくらいの感じで読んでいただければ幸いです。

ちなみに参考にしたニュース記事はこちら。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cac2943143d3afe8453d75417fe8274a3e7fa482

｢赤本｣。その名の通り、目を引く鮮やかな赤い表紙の問題集ですが、今回リニューアルされたのはその赤ではなく、書体やデザインが主のよう。
確かに前年のものもと比べても、赤の色味自体は変わっていない様です。
記事を読んでみると、赤本を買うとやる気が出る！心強い！というポジティブな回答もあるそうですが、大学名が目立ちすぎてちょっと恥ずかしい、表紙の圧がすごいと言ったややネガティブな声もあったとのこと。そこでリニューアルに踏み切り、今回の新デザインが誕生したとのことでした。

確かに、｢赤｣には交感神経を刺激する効果があり、やる気スイッチをオンにするにはうってつけの色です。朝専用缶コーヒーも赤いデザインになっているのはそれが理由。ここまで彩度が高いとよりその傾向は強くなります。
ただネガティブな声の中にもあるように、彩度の高い赤は圧も強めになります。
受験に対して｢気が重い｣と感じている受験生にとっては、プレッシャーを与える色なのかもしれません。
色の感じ方は人によって異なることも多く、感情によっては美しく見えたり、逆に、見たくもない！と目をそらしてしまいたくなる時もあります。
なので一概にこの色が正解！というのはないのですが、私だったらどうするかを考えてみました。

くどいですが私はカラーアナリストで、デザインに関しては完全な素人なので、色について思ったことを書くと、例えば赤本らしさを残しつつ、圧も抑えるということであれば、赤の色相自体はそのまま、彩度をや明度を変更しても良い気がします。またパーソナルカラーでいう所のベースを変えるのはどうでしょうか。
現在の赤はイエローベースの黄みが強い温かみのある赤ですが、それをブルーベースの青みのあるクールな赤(ストロベリーレッドあたり)に変えると爽やかな印象になり、赤の効果はそのまま、圧も少しは抑えられるように思います。
また今回の差し色に選ばれた爽やかなミントグリーンとも相性は良いのではないかと考えたりもしてみました。
画像はいつもカラー診断に使っているドレープで、私の脳内イメージを再現したものです。

イルドクルール5cinq(サンク)アイデカラーの井手大基がストロベリーレッドとミントグリーンのカラードレープを並べている画像
イルドクルール5cinq(サンク)アイデカラーの井手大基がストロベリーレッド、オフホワイト、ミントグリーンのカラードレープを並べている画像
間に白を加えるともっと軽やか

赤本は気温が暖かくなる６月ごろから順次出版されるということなので、時期的にも燃えるような赤よりクールな赤の方が手が伸びるかも…？


それと実は私が所属しているイルドクルール5cinq(サンク)のスタッフ間でも話してみたのですが、色彩心理的に見ると、ちょっと興味深い見方も出てきました。あくまでも想像の域の話なので、ここでは書けませんが(^^;

ということで、今回の赤本のリニューアルについて、私なりの考えを備忘録的に書いてみました。
また気になるニュースがあれば、書いてみたいと思います。
では、今日はこの辺で。


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