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[書評] 決算書を読む技術

はじめに

決算書関連の軽い本を探していてたまたま手に取った本書について簡単な書評を記します。

書評

決算書の理解を助けるためのさまざまな図解の仕方を紹介している。すでに理解している(つもりの)決算書に関する知識がよりスッキリ再確認できた実感がある。著者自身も「あとがき」で言及しているように、初心者向けということでややざっくりした説明になっている部分もあるが、決算書を読んでもしっくりこない、これからはじめて決算書にチャレンジするという人にとって、ハードルを下げてくれる本ではないだろうか。

特におもしろかった図解

(引用 P.82) 経営戦略を図で浮き彫りにする

損益計算書を見るときに、売上高と当期純利益の差である費用を種類別に整理し、どの種類の費用が利益を押し下げているのかに着目することで、その企業や業界の経営戦略や、同業他社間の収益力の差を読み解くことができる。売上高から当期純利益に至るまで、各段階での費用を差っ引いて階段を描いたときに、傾斜がなだらかであるほど収益性が高く、傾斜が急であれば収益性が低い。また、途中で傾斜が急角度になる場合、それがどの段階かによって企業の経営戦略や特性が現れる。

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