双子座さんへ 6月の手紙

双子座さん、こんにちは!

双子座さんはお誕生月になります。おめでとうございます! 6月は占星術においても大切なイベント、夏至がやってきます。今年の夏至は、特別な力を感じさせます。同日に日蝕が起こるのです。

また、6月6日には月蝕も起こりますので、月蝕と日蝕が今月のハイライトになりそうです。また、中旬には水星逆行も控えていますので、今月はそのあたりを中心に流れを見ていきたいと思います。


注目の的だからこそ慎重に

双子座さんは4月からとっても魅力が高まっていて、夏ごろまではあなたの周りに自然と人が集まって来るような期間になっています。人気運が高まっているのです。

またとないきらきらした期間ですし、人びとが外出自粛を促されている間にSNS等で人気者になった人もいたのでは。言語能力に秀でた双子座さんにとって、インターネットやSNSはホームグラウンドと言ってもいいくらいの舞台です。皆を元気づけたり、新しいライフハックをシェアしたり。ネットに限らず、職場でもあなたの言葉や活動に注目が集まったのではないかと思います。

または、パートナーとの出会いを経験した人もいるかもしれません。存在自体の魅力が際立っていた5月。その引力で色々な人を引き寄せたのでは。

気力も充実していたため、会社や職場でのやる気が高まった人も多かったと思います。仕事運とも刺激的な配置になっています。

さて、6月はそんな動きがいったん停滞しそうです。早い人では5月11日頃から、ちょっとした停滞感に気づいていた人もいるかと思うのですが、この頃からお空の上で天体が次々に逆行を始めていました。

5月11日に土星が逆行、

5月13日に金星が逆行、

5月15日に木星が逆行。

さらに14日には火星が魚座へ入座したこともあり、中旬あたりに印象的な出来事が起きた人も多かったのでは。

そして6月18日には双子座さんの星である水星も逆行を始めます。この逆行現象は全ての星座さんに向けて起こる事ですが、双子座さんは先月が順調だった分、停滞感が他の星座さんよりも強く感じられるかもしれません。でも、金星の逆行は6月24日に終わりますし、水星の逆行は7月12日で終わります。この逆行期間は、これまでの出来事をじっくりと見直す期間にすると、順行に戻ってからより一層活躍できるはずです。

そして、逆行になったからといって、双子座さんの魅力が失われたわけではありません。むしろ引き続き、注目されているのです。視線を浴びているからこそ、逆行中も発言や仕事の進め方、コミュニケーションの取り方には注意していくと良いでしょう。普段なら周囲が流してくれる些細な発言などにも、注目が集まってしまいます。特に水星逆行が始まる6月18日前後は、無意識に思っていたことがぽろっと出てしまいそうなので、発言の前に「これ言って大丈夫かな?」と自問自答しておくと良いでしょう。


6月6日04:12頃、射手座で月蝕が起こります。双子座さんにとっては「パートナーシップ」に焦点が当たっています。配置を見る限り、それは仕事とも少なからず関係している感じなのですが、ビジネスパートナーだったり、もしくはプライベートのパートナーであったり、そういった共に活動している人との間で美しい火花が散るようなイメージがあるのです。愛情を深めるような出来事や、絆を強くするような出来事が起こりそうな予感がします。人は上手くいっているときには周囲の人への感謝を忘れがちになります。思うように進まず衝突してしまうような、そんな時にこそ絆が深まるチャンスが巡って来るのだと思うのです。

また、星座問わず、めいっぱい自由になりたくなる時期でもあります。何ものにも縛られない「真の自由」を切望するような、そんな印象があるのです。このエネルギーを上手く使うためには、「ワガママに生きる」と「自分らしく生きる」の違いを意識すること。これを意識してポジティブに使えば、より自分らしく喜びのある人生を追及する後押しとなってくれそうです。


6月21日15:41頃には蟹座で日蝕が起こります。

双子座さんにとっては「収入や才能」を表す場所で起こる特別な新月。仕事と刺激し合う角度をとっているので、会社や社会的な活動の中で、古い形を手放して新しい何かが始まっていく。そんな予感がします。先月新しいことを始めた方も多かったのではないかと思いますが、日蝕までは停滞感のあったそれらも、ここからポジティブに動き始めるのではないかと思います。


深いところでつながる関係を強固にする

双子座さんには数年前から、「深いつながり」を表す場所で改革が起こっています。何かを変えるときには、破壊がつきものです。古いものを壊さないと、新しいものは建設できません。昨年がその破壊だったとすれば、今年は再生の期間です。先月まで、しばらく棚上げにできていたそれらの課題について、6月から秋ごろまで再び向き合う期間となります。でも、これからは未来に向けてどう再構築していきたいかがちゃんと見えてくる時間に入ります。焦らずじっくりと、どこをどう修復したらいいのかを考えられる期間です。


6月は一カ月を通して見直し期間が続きますので、特に注意したいポイントをまとめておきますね。

・土星逆行 ブレーキが効きにくくなります。「今自分のブレーキ働いてる?」と問いかける癖をつけると、自他共に安全な行動ができると思います。

・水星逆行 6月18日から7月12日まで、水星が逆行します。今回は身近な人、家族とのコミュニケーションにおいて上手くいかない事があるかもしれません。ただ、水星逆行時に失くしたものは戻ってくると良く言われます。この期間に多少のケンカをしたとしても、愛があれば絆はちゃんと戻って来ると思います。また、交通機関の乱れ、通信システムの障害、情報の混乱なども起きやすい時。特に18日前後は注意しておくと良いでしょう。

・詐欺に注意 これは星座問わず全ての人に言えることです。人を惑わせるエネルギーが強くなる時期です。水星逆行の影響もありますので、「大事なことは3回確認する」くらいの心構えでいると安心です。

・酩酊に注意 これも全ての人に言えることですが、6月は気分を酩酊させてくれるものへの誘惑が非常に強くなっています。ストレスフルな時間が続いていますが、お酒などに依存しすぎず、健全な発散方法を見つけることが多くの人の課題となりそうです。

・浮上した問題から逃げない 6月は全部で5つの天体が逆行することになりますが、やはり物事も逆戻りするような現象が多くなります。社会的にも、表面的には以前と同じような感じに戻るかもしれませんが、深い所ではすでに大きな変化が起きているはずです。6月に浮上してきた問題とは、しっかりと向き合って今後につなげていけるように考えていくことが大切だと思います。でも、もちろん自分の気持ちがついて行けないときは休むようにしてくださいね。


月蝕は「私」の切り替え、日蝕は「公」の切り替え

月蝕は特別な満月、日蝕は特別な新月です。

月蝕は半年、日蝕の影響は3年半ほど続くという説もありますが、個人的にも蝕の前後で印象的な出来事が起こり、その余波が長く続くという感じがします。特に蝕に対して強い天体が作用していると、出来事も大きく、そして長引くような印象です。

昨年の12月26日には日蝕、そして今年1月11日には月蝕が起こりました。1月13日には冥王星・土星・水星・太陽が重なり、占星術をする人なら何が起こるのだろうとざわざわするような配置でしたが、やはり未曾有の出来事が起こりました。世界的なパンデミックにより、公的な仕事、そしてプライベートの過ごし方、生活のすべてにおいて新しい方向へスイッチすることを余儀なくされています。


最後にすべての星座さんに向けての全体的な印象をまとめてみました。

6月6日04:12頃、射手座で月蝕

この月蝕では「自分の中の男性性と女性性をコントロールする方法を学ぶ」こと。そのためには自分の中の攻撃性や欲動といった男性性を受け入れ、正しく使えるように見つめ直すことが成長のカギ。

6月21日15:41頃に蟹座で日蝕

この日蝕では「役に立たなくなった物事を浄化し、女性性を活かした新しい物事が始まっていく」ので、新しい時代に向けて必要な「受容の力」「慈しみ育む力」といった女性性を学びとる姿勢がカギとなりそうです。

(この女性性と男性性とは、性別問わず誰の中にもあるもので、女性的な「受容力や育む力、慈しむ力」と男性的な「推進力や攻撃性、護る力」のことです)

今回の月蝕、日蝕ともに火星が非常に強い配置にあります。火星は軍神マルスの星です。アピール力、攻撃性、燃え立つ意欲など、男性的な力の星です。全体的に見ると、やはり土星のストッパーが緩くなっている時期なので、衝動的に攻撃性が出てしまうということも考えられます。

ただ、火星の側には神秘の星である海王星もいます。海王星は、低い次元では「惑わせる力」となり、高い次元では「神聖な光」となるように思います。キリストや仏陀も、瞑想中に悪魔の囁きと対峙したと言われています。神聖な領域へ近づく途中には、どこかで幻惑と闘うような場面があるのでしょう。精神性の向上に努めている人には、幻惑に打ち勝ち、階段を一気に登るような後押しの風が来るようにも感じられます。


タロットに「力」というカードがありますが、この蝕のイメージをよく表しています。

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獅子を女性が手なづけている絵が描かれています。これは、攻撃性や欲動といった獣性を、愛や思いやりでコントロールするというイメージです。「柔よく剛を制す」という言葉がありますが、まさにそんな意味あいでしょう。

資本主義経済の基本は「もっと速く、もっと多く、もっと遠くへ」だと以前何かで読んだことがあります。これは、火星のイメージにぴったりです。外へ外へ際限なく向かって行く男性的な力。しかし、それが強すぎたために地球環境はダメージを受け、エコな社会を作ろうという声はますます高まっています。また、男性性の強い競争社会の中で置き去りにされた、愛をもって和を成すような女性的社会の形成が今後は必要とされていくように思うのです。

話が大きくなりましたが、6月はどの星座さんにとっても、「柔よく剛を制す」がキーワードになるような気がします。

女性性を社会の中でどう活かすのか。はたまた男性性を家庭の中でどう活かすのか。そう、力の使い方がこれまでとは逆転するのです。家の中で仕事をすることが今後も多くなると思いますが、これまで異なる役割をしてきた「家」と「職場」という場所が融合するということは、力の使い方もより統合的にしていく必要があります。
そのための学びを蝕の期間にするような印象です。


星の力を受けて、行動を決めるのは人の精神

私たちは太陽からエネルギーを受けとっています。太陽が熱や光を送ってくれなかったら、生物は発生しなかったでしょう。また、月はその重力で潮の満ち引きをつくりだし、水の循環を助けています。

ならばその他の惑星からも、エネルギーを受けとっているとしても不思議ではありません。水星は知性に、金星は愛情や美に、火星は攻撃性やアピール力に対して・・・等、それぞれの天体がエネルギーを送っているとして占星術は成り立っています。

でも、同じような星の配置に生まれた人でも全く異なる人生を歩むように、同じようなエネルギーを受け取っても起きる出来事は人によって様々です。それは、星の影響を受けとめて、行動を決めるのはその人の精神性によるからだと思います。

その人がどれだけ自分の中の良心に従い、愛を持って行動できているかで、引き寄せるものも変わって来るのではないか。これは占星術を始めて以来実感していることです。

蝕は印象的な出来事が起こりやすいとき。

でも、自分の受け取り方次第で、起きた出来事を教訓にできるはず。ピンチはチャンス。変化は学びのために欠かせないものです。
今あるものへの感謝を忘れずに、そして変わることを恐れずに、前へ進みましょう。


6月の星の動き、いかがだったでしょうか。

私がnoteで活動を始めたのは昨年のことですが、きっかけは2020年の星の動きが中々にハードな様相を呈していたので、自分に何か出来ることはないだろうかと思ったからです。

占星術はとてもファジーなもので、はっきりと何が起きると予言できるものではないと思っています。少なくとも、現代の占星術の技術では難しいのだと思います。ただやはり大きな流れはあるもので、それを何となくでも心に留めておくと、いざというときに素早く対処できるのだと思います。

占星術を転ばぬ先の杖として使っていただけたら嬉しいです。さらには、ポジティブに使うための材料として使って頂けたら幸いです!

すべての双子座さんが健やかでありますように。

それではまた!


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